豪政府のコンピュータ・ネットワークにサイバー攻撃

国防省、原子力施設からダムまで、中国からとの指摘も

 ABC放送の時事番組「Four Corners」は、オーストラリア政府や企業のコンピュータ・ネットワークがサイバー攻撃を受けており、国防省から民間出資の静止通信衛星の情報まで機密資料のある部門のネットワークに侵入した形跡があると報じている。また、その多くが中国国内のハッカーによる犯行としている。

 ハッカーの攻撃を受けた部門として、気象庁(BoM)のネットワーク侵入は衛星の情報が目的だったと推測されている。また、専門家は情報窃取は営業的利益が目的と指摘している。国防研究部門や貿易振興機関のオーストレードは、過去5年間に中国国内のハッカーからかなりの侵入を受けているが、諜報機関筋は、中国のハッカーは個人的動機ではなく、中国政府が背後にあるものと見ている。

 また、オーストラリアの衛星企業、Newsat Ltdは2015年に管財人の手に渡り、資産が売却されたが、3年前に徹底的なハッカーの侵入を受けたため、ネットワーク全体を極秘に再構築しなければならなかった。

 今回、「Four Corners」が報道したサイバー攻撃被害は実際にはオーストラリア政府や企業へのサイバー攻撃被害のごく一部でしかなく、連邦首相のサイバー・セキュリティ問題のアラステア・マクギボン顧問は、「オーストラリア政府のネットワークは毎日のように攻撃を受けているが、その度に発表するようなことはしない」と語っている。

 西側諸国へのサイバー攻撃で真っ先に疑われるのは中国だが、キャンベラの中国大使館広報官は、「中国は、オーストラリアの政府や企業に対するサイバー・スパイをしたことがない。中国がやったというのはまったく根拠がなく、お決まりのデマでしかない。中国も深刻なサイバー攻撃を受けており、ハッカー攻撃の被害者としては世界でも大手だ」と否定している。
■ソース
Government computer networks breached in cyber attacks as experts warn of espionage threat

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