シドニーのティーンネージャ、レバノンで起訴される

豪慈善団体でイスラム国参加そそのかされる

 イスラム国(IS)に参加しようとしたオーストラリアのティーンネージャがレバノンで逮捕起訴され、有罪判決を受けた。ティーンネージャは、シドニーのムスリム系慈善団体の長にそそのかされたと自供している。同慈善団体はレバノンとオーストラリアの治安当局が疑惑の眼を注いでいたとされているが、今も慈善団体の登録をしたままになっている。

 ABC放送(電子版)が伝えた。

 レバノンで裁判にかけられているシドニー出身のイサーク・エル=マタリ被告人(19)のレバノン軍事審判所の裁判記録をABC放送が入手した。エル=マタリ被告人はレバノンからISに参加するためにシリアに入国しようとしていた容疑で2017年8月31日にトリポリでレバノン治安当局に逮捕され、その後刑務所に9か月留置されている。

 2017年エル=マタリ容疑者を逮捕したレバノン国内治安部隊が声明を発表しており、「エル=マタリは後2日でシリアに入国する予定だった。それまでシリアでの計画などISテロリストとの交信をモニターされている。

 その後9か月間、エル=マタリ被告人はレバノンの軍事審判所で裁判にかけられ、情報機関の尋問を受けており、そこでオーストラリア人IS戦闘員、支持者、資金提供者などの情報を明らかにしたと伝えられ、判決を受けてレバノン当局はエル=マタリをオーストラリアに送還する手続きをしており、送還後はオーストラリアの対テロ機関が対処することになる。

 エル=マタリは、シドニーとトリポリに本拠を置く慈善団体「Dar Al Quran Wa Sunnah」を主宰するアドナン・バラダアジにシリア行きを勧められたと自供しており、この団体もシリア人難民救済を看板に掲げているが、レバノン当局は、ISの資金と人員を集める団体と見ており、レバノン軍事当局が2015年にバラダアジ逮捕状を発行している。また、同団体はオーストラリア国内でも対テロ捜査の対象になっており、幹部が詐欺などで有罪判決を受けているが、今もオーストラリア国内で慈善非営利団体登録(ACNC)に登録されている。

 一方、複数の人権団体が、容疑者に拷問を加え、嘘の証言を引き出していたとしてレバノン当局を非難している。
■ソース
Sydney teenager encouraged to join IS by Australian charity boss, Lebanese military tribunal told

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