馬肉、ヨーロッパ輸出に証明書不備

畜産馬生産者証明書なしで出荷

 オーストラリアからヨーロッパに輸出されている人間消費用の馬肉がヨーロッパの厳しい食肉基準を満たしていないとしてヨーロッパから苦情が入ったため、豪農業省が調査を始めている。

 この苦情は欧州委員会に出されたもので、EUが豪農業省に対して馬匹畜産業界のこの問題が善処されるよう求めてから2年を経て出されたと報じられている。問題は特にVIC州北部のエチュカ家畜売り場で取引された馬に関して出されているが、業界全体の問題にもつながりかねない。

 ヨーロッパに輸出する目的で屠畜された馬については、馬の治療歴を確認するためのHorse Vendor Declarations (HVDs)という証明書を添付しなければならない規則になっている。この証明書は、フランス、ベルギー、スイスに輸出されるオーストラリア産馬肉が規制薬物で汚染されていないことを保証するものである。EUのガイドラインには、「荷送人は、馬の過去6か月間の治療歴を明記した書類を所有しなければならない」と定められている。

 しかし、エチュカで取引された馬にはHVDsが添付されておらず、その大半がそのまま豪国内の馬屠畜場に送られたことになっている。エチュカの家畜競売人、ジョン・モイル氏は、「馬の売却には証明書を必要としない。競売にかける馬を登録する時に畜産家の詳細と馬の情報を受け取り、そのまま記録保管するだけだ」と語っている。馬はその後SA州ピーターズバラのサメックス屠畜場に送られている。輸出用馬匹屠畜場はピーターズバラとQLD州のカブールチュアのメラミストしかない。

 「競馬馬保護連合」のエリオ・セロット・スポークスマンは、「オーストラリアの馬肉がヨーロッパの基準に合格すれば驚きだ。この2つの屠畜場は競馬馬の処分場でたいがいの競馬馬は定期的に薬物を注射されているから、馬肉も薬物で汚染されていることは確実だ」と語っている。

 欧州委員会では2012年にも馬肉の経歴を示す書類が不備として豪農業省に善処を求めていた。豪農業省では、「善処し、EUの認可を受けた」と発表しているが、欧州委員会では、「まだ認可にはなっていない」と発表している(NP)

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