「豪人イスラム国戦士、性奴隷に関与」

対立するヤジド派活動家が証言

 イスラム教原理主義者の中でも粗暴で知られる超過激派、ISIS、ISILとも、また別名イスラム国(IS)はほぼすべてのイスラム教勢力と敵対する状況になっているが、イラク国内の少数宗教グループ、ヤジド派の活動家が、「オーストラリア出身のIS戦士がヤジド派女性を誘拐し、性奴隷に仕立てる動きに関わっていると証言したことが報道されている。ISは女性・子供を捕らえ、性奴隷にしていることを誇らしげに発表している。

 報道によると、ISは、イラク北部のヤジド派住民の町を襲い、これを占領した際に住民の女性を捕らえており、その数は千人を超えると言われている。そのうちごく少人数が家族の身代金支払いで釈放されたり、逃げ出してきたりしている。

 ヤジド派活動家のアメナ・サイードさんは、そのような女性を解放し、安全な土地に移す活動をしているが、「これまでに500人ほどが解放された。彼女達は、シリア領内で、女性を監視する者の中にオーストラリア人のISメンバーが1人いる。ISの捕虜になっているのはほとんどが女性と子供だ」と証言している。

 さらに、「その男をオーストラリア人と断定する証拠はないが、解放されてきた女性や子供らはISメンバーにオーストラリア人がいると知っており、しかもよく知られている。ISリーダーの一人であり、被害者達の間では悪名が高い。彼女らはモスルで捕まり、シリアに拉致された。シリアではISISリーダーがやって来て女性達をむりやりムスリムに改宗させようとした」と証言している。

 サイードさんの証言はアムネスティ・インターナショナルの情報と一致しており、アムネスティは、「ヤジド派女性と少女4人がレバノン系オーストラリア人2人をIS戦士としてはっきり示した。IS戦士らはヤジド女性らをそれぞれの自宅に監禁しており、戦士の1人はオーストラリア人妻や子供と生活している」と発表している。また、性奴隷に関わっているのはIS戦士ばかりでなく、アムネスティによると、モスルのビジネスマンがヤジド派少女を誘拐し、ISが設立したシャリア法廷で「婚姻」登録している。

 イラクの少数派宗教信徒ヤジド派はきわめて古い宗教信徒とされており、これまでイラクのムスリムやキリスト教徒は強いて改宗させようとしなかったが、国連の調査でも、ISの攻撃で多数が難民や捕虜になっていることが懸念されている。
■ソース
Islamic State fighters from Australia involved in sexual slavery in the Middle East, Yazidi activist says

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