移送機内の警察「記念撮影」に抗議

2死刑囚問題で外相、イ大使に

 バリ・ナインの2死刑囚がバリのケラボカン刑務所から処刑場のあるヌサカンバンガン島に移送される機内で、バリ警察長官が2人と「記念撮影」し、これがメディアに漏洩され、公開された。しかも1枚は長官が笑っている写真だったことからオーストラリア政府のジュリー・ビショップ外相は、「駐豪インドネシア大使がキャンベラに復帰し次第、召喚して抗議の意を表明する」と発表している。

 3月5日付シドニー・モーニング・ヘラルド紙(電子版)が伝えた。

 オーストラリア政府は、インドネシア政府に対して、これまでアンドリュー・チャン、ミュラン・スムマラン両死刑囚の助命嘆願を続けてきたがすべて拒否されてきており、最後の最後にインドネシアの警察高官の行為が報道されたことで怒りを表している。ジョー・ホッキー財相も「記念写真」で死刑囚の肩に手を置いたり、カメラに向かって笑っている写真に対して、「甚だしく無神経で異様な行為」と語っている。

 2014年まで駐インドネシア豪大使を務めていた豪外務貿易省のグレッグ・モリアティ事務次官補は、すでにナジブ・リファト・ケソエマ駐豪インドネシア大使に電話で公式抗議を申し入れている。大使は現在パースに滞在し、ブリスベンに飛んでからキャンベルに戻る予定。

 ビショップ外相は、2人が移送中に手錠、足かせの上、重装甲車や覆面警察官多数に取り巻かれるものものしい警備ぶりが報道されたことを、同じ刑場の島に移送されたナイジェリア国籍の違法薬物密輸犯が小型のバンで移送されことと比べ、豪人死刑囚を不当な見せしめとして扱ったとして不快感を表明している。

 「記念撮影」を報道されたジョコ・ハリ・ウトモ・バリ島警察長官は、「写真を撮られているのに気づかなかった。2人を励ましているつもりだった」として、「笑顔で記念撮影」を否定している。

 一方、インドネシア当局は、「死刑執行はさらに遅れる見込み」と発表している。(Ratei)
■ソース
Bali nine execution: Julie Bishop to personally protest ‘degrading treatment’ to Indonesian ambassador

http://www.smh.com.au/federal-politics/political-news/bali-nine-execution-julie-bishop-to-personally-protest-degrading-treatment-to-indonesian-ambassador-20150305-13wop4.html

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