バヌアツのサイクロン・パム被災拡大

オーストラリア、人員と物資を急送

 バヌアツのサイクロン・パム被害は調べが進むにつれて予想を超える惨状であることが明らかになってきた。3月17日には、ジュリー・ビショップ外相が、都市捜索救援チームを派遣すると発表した。このチームは2011年2月22日のニュージーランド・クライストチャーチ大地震で瓦礫の下敷きになっている人命の捜索に加わり、帰国後疲れを取る間もなく3月11日の東日本大震災・津波の被害を受けた東北地方に派遣された経験がある。チームは54人編成でポート・ビラに飛び、被災病院の清掃や修理作業を行うことになっている。

 ABC放送(電子版)が伝えた。

 バヌアツのサイクロンによる死者は当初の24人から11人に訂正されているが、周辺の島の村などはまだ連絡がついておらず、今後、連絡がつけば被災者数も増え、死者数も増えるのではないかと懸念する当局者もいる。また、3月16日にはオーストラリア救援当局の飛行機が空からバヌアツの被害状況を調査、特にサイクロンの眼が通過した南部の島々を念入りに点検した。ビショップ外相は、「空からの調査の結果、医療チームと都市捜索救援チーム人員の増援が必要と判断した。また、この36時間の間、豪国防軍が被害状況を調査し、ポート・ビラ病院が大きな被害を受けていることを確認した。サイクロンによる負傷者の治療には病院の機能を回復することが不可欠だ」と発表した。

 ビショップ外相とともに記者会見に臨んだスッサン・レイ保健相は、「このような災害の直後には住民の健康を守ることが不可欠だ。3月18日には医師、看護師、救急隊員ら20人を派遣する。病院には臨時移動病棟を設置し、オーストラリアからの医療人員も27人になる」と発表している。

 野党労働党のタニア・プリバセク影の外相は政府の発表を歓迎し、「バヌアツは我々の良き隣人だ。できる限りの支援をしなければならない」と語った。

 ユニセフの救援物資がバヌアツに届き、ニュージーランドとオーストラリアの軍輸送機も水、衛生キット、医薬、災害用テントなど到着、フランス、アメリカも救援を進めている。民間航空も運行を再開し、旅行者を運び出す一方で救援物資の搬入も行っている。しかし、被害はバヌアツだけでなく、ツバル、キリバチ、ソロモン群島など他の太平洋諸島国にも広がっている。
■ソース
Cyclone Pam: Australia sends more personnel to Vanuatu to help with disaster relief, damage assessment

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