元NT労働党議長帰国、空港で逮捕

ISILと戦うクルド部隊に協力の疑い

 4月5日、元北部準州(NT)労働党議長のマシュー・ガーディナー氏(43)が中東から帰国し、ダーウィン空港のゲートで税関職員により検挙され、連邦警察(AFP)に引き渡された。AFPでは取り調べの後、起訴なくガーディナー氏を釈放したが、同氏の捜査は引き続き行うとしている。

 ABC放送(電子版)が伝えた。

 2015年初め、ガーディナー氏は、イスラム教スンニ派超過激派のISIL(イスラム国-IS、ISISなどとも)に土地を追われ、多くの男性を殺害され、女性を誘拐されたクルド人の対ISIL闘争を支持するため中東に渡っていた。同氏は、中東からスエーデン、シンガポール経由で5日早朝にダーウィン空港に着いた。

 AFPでは、「ダーウィンの男性に事情聴取している。事情聴取の内容は、男性が海外滞在中どのような活動をしていたかということに関連したものだ」と発表している。同氏は1990年代に豪陸軍戦闘工科部隊員としてソマリアに派遣されたことがあり、また医療班で活動したこともある。

 オーストラリアの国法では、オーストラリア国家の手続きによらず海外の戦闘に加わった者は、オーストラリアの友軍側であっても「私戦罪」に問われる。ジョージ・ブランディス法務長官のスポークスパーソンは、「シリア内戦でどの勢力に加わろうと戦闘に参加すれば帰国後に最高終身刑に問われる可能性もある」と発表している。

 中東からの移民2代目のオーストラリア国籍者100人以上が中東に渡り、ISILなどに加わり、20人以上がすでに死亡している。また、メルボルンの非ムスリム出身の高校生がISILに加わり、自爆テロを行って国民を驚かせた。ごく少数ながら反ISIL勢力やクルド人部隊に参加する者も出ており、1人がすでに戦死している。

 専門家は、「ガーディナー氏の経歴から、戦闘に加わることも医療に携わることも考えられ、AFPにとっては彼が戦闘に参加したと証明することは困難だろう」と分析している。(Ratei)
■ソース
Matthew Gardiner, former president of NT Labor, detained at Darwin airport after returning from Islamic State battle zone

http://www.abc.net.au/news/2015-04-05/matthew-gardiner-returns-from-fighting-islamic-state/6371546

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