東部3州合同の医療用大麻試験実施

小児てんかん患者などの苦痛緩和効果

 4月19日、QLD、VIC両州は、NSW州と合同で医療用大麻の臨床試験を行うと発表した。

 ABC放送(電子版)が伝えた。

 2014年、NSW州政府は一足先に、薬剤耐性患者や重症てんかん患者などの治療に役立てるために医療用大麻抽出油の試験実施を発表している。

 3州の合意が成立したことで、VIC、QLD両州の州民で末期症状や生命に危険のある症状の場合にはNSW州での臨床試験に参加することができるようになる。NSW州政府は3件の臨床試験で大麻が患者の苦痛を緩和することができるかどうかを調べる。

 VIC州政府のジル・ヘネシー保健相は、「最初の臨床試験は2016年中期から始まり、重症の薬剤耐性てんかん小児患者を対象にして行う。臨床試験参加患者は何人もの専門家が適格性を調べる。また、VIC州の患者家族や児童も試験参加基準に適合すればできる限りのことをしたい」と述べている。

 アナスタシア・パラシェイQLD州首相は、「試験は、生命に危険のあるひきつけに悩む児童を抱えた家族を重点にしたい。ひきつけの発作は患者によっては1週間に1回あるいはほぼ毎日のように起きることがある。発作が起きれば病院に急行し、医療用大麻油の投与を受けることができる。このような発作による児童の苦痛が大麻油で緩和できるという研究結果もある」と述べている。

 QLD州のキャメロン・ディック保健相は、「この臨床試験で我が州でも規制された医療用大麻利用の可能性を探る枠組みができる。また、臨床試験では様々な疾患や症状について研究する予定だ」と語っている。また、豪医師会(AMA)QLD州支部のショーン・ラッド会長も、「医療用大麻試験実施を支援する。この試験は、医療用大麻が安全かどうかをチェックする。AMAでも以前から大麻を適切に利用できるのではないかと考えてきた。この臨床試験では大麻のどの成分が医療に用いることができるかを調べることになる」と語っている。
■ソース
Medical cannabis: Queensland, Victoria and New South Wales join forces on cannabis oil in medical trials

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