「帰る気がないから国籍なくしても結構」

イスラム国参加の豪医師が政府に挑戦

 トニー・アボット保守連合政権は、「テロ活動参加容疑の二重国籍者はオーストラリア国籍を剥奪する」という案を以前から明らかにしていたが。これに対して、シリアのイスラム国(IS)に参加したオーストラリア人の家族が、「彼らはオーストラリアに戻らず、ISで死ぬ気だから国籍剥奪は抑止力にならない」と発言していた。しかし、シリアに渡り、ISに投じたオーストラリア国籍の元医師が、「オーストラリアに帰る気はない。国籍を剥奪されても結構」とアボット政権案に挑戦している。

 ABC放送(電子版)が伝えた。

 この元オーストラリア医師、タレク・カムレ(29)に対しては連邦警察(AFP)がアデレード簡裁での秘密聴取で逮捕状が出されており、一方、医事局では同医師の行為について調査を始めている。この動きに対してカムレがフェースブックに、「自分はもうオーストラリア人と思っていないし、オーストラリアに帰る気もないから国籍を剥奪されることもなんとも思わない。逮捕状が出ることくらい予想していたから隠密にオーストラリアから出た」と投稿している。このフェースブック投稿は、Australian Health Practitioner Regulation Agency(AHPRA)に宛てられており、「シリアにとどまるつもりだ。自分は悪意のある人間ではない。自分がオーストラリアを出る気になったのはオーストラリアの司法制度の不公正が原因だ」と書いている。

 警察は、「カムレは、刑法の119.2条に基づく、戦乱指定地域に入り、テロリスト組織のメンバーとしてメンバーを募る活動を行っている」としている。

 カムレ容疑者は、SA、QLD州、NTの病院で働いたことがあり、WA州では今も医師登録が残されている。
■ソース
Australian doctor helping Islamic State in Syria, Tareq Kamleh, has ‘no concern’ if passport is cancelled

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