【就職・転職特集2018】オーストラリア/日本で「働く」①

【就職・転職特集2018】オーストラリア/日本で「働く」

語学力、キャリアを磨き
オーストラリア/日本で「働く」

今後のキャリアのために語学力アップや資格取得を目的に来豪した人、オーストラリア国内または別の国、日本に帰国し就職·転職を考えている人も多いのではないだろうか。本特集では、将来の可能性を模索している人に向け、日豪両国での就職に必要な準備や採用動向などについて専門家のアドバイスと共に紹介する。
取材協力・監修:BBIジャパセンセンターオーストラリア大橋賢一さん、スタッフ ソリューション オーストラリア シドニー本店(五十音順)

語学力アップ、資格取得

仕事に必要な英語力を高める

語学学習を目的に来豪する人も多いが、効率的に学ぶためには自分が最終的にどのレベルの英語力に到達したいのか、あらかじめ目標を定めておく必要があるだろう。ひと言で「英語力を生かして働く」と言っても、①オーストラリアで働く、②日本にある一般企業/外資系企業で働く、③日本で英語を教える、④他の国で働くなど、将来のビジョンを明確にすることでオーストラリアでの英語学習の的が絞りやすくなるはずだ。

専門性を身に着ける

初めて就職活動をする人、これまでの職種や業界からのキャリア・チェンジを考える人は、専門的・実践的なスキルを身に着けておくことも重要だ。オーストラリアでは、VET(Vocational Education and Training)と呼ばれる就職や高等教育機関への進学に役立つ職業教育訓練を受け、コースの修了資格を取得して仕事に役立てることが可能だ。この資格を提供しているのが、TAFE(テイフ、Technical and Further Education/職業訓練専門学校)と呼ばれる政府機関と、民間の専門学校(カレッジ)。実社会のニーズに基づいた専門知識や技術が得られ、講師陣も各業界での実務経験者が多い。コースによってはインターンシップを含むものもあり、就職を目指して知識と経験の両方を得ることができる点が強みだ。VETの学位はレベルに応じてサーティフィケート1~4、ディプロマなどがあり、受講期間は学位により数カ月から3年までと大きく異なる。

TAFEなどの専門学校で学べるジャンルは幅広いので、興味や人材の募集状況などを考慮して慎重に選択したい。ビジネス(会計、金融、マネジメント、マーケティングなど)、IT、建築、エンジニアリング(航空、自動車、土木工学、海洋技術など)、チャイルド·ケアや高齢者介護、医学、看護学、フィットネス、アート(演劇、ファッション、ウェブ·デザイン、写真など)、メディア関連、ホスピタリティー(調理、旅行業など)、農業やワイン製造など、実にさまざまなコースが用意されている。

専門学校で学ぶ場合、コース選び、成績証明書(英文)などの必要書類の準備も含め、手続きは余裕を持って半年前から進めるのがスムーズ。人気のあるコースは定員に達し次第締め切られるため、早めの手続きが必要だ。

J-SHINE、TECSOL、TESOL

「英語を教えること」を仕事にしたい人は、オーストラリアで以下のような資格取得のためのコースを受講することができる。教える対象や内容により資格の種類が異なるので事前にしっかり確認しよう。

●J-SHINE
 小学校英語指導者資格。日本の小学校英語指導者認定協議会が、英語指導者の養成のために定めたものだ。受講し資格を取得すると、日本の小学校や英会話教室の児童コースでの就労が可能。

●TECSOL
「Teaching English to Child Speakers of Other Languages」の略称で、12歳未満の子どもに「英語を使って英語を教える」ための資格。世界的に認められている資格で、アクティビティーなどを通して楽しく英語を教える方法を習得する。

●TESOL
「Teaching English to Speakers of Other Languages」の略称で、12歳以上の子どもや大人に「英語を使って英語を教える」ための資格。実践的なコミュニケーション力を養う指導者向けで、TECSOLより高度な言語理論などを習得する。世界的に認められている資格。

オーストラリアで使う資格

仕事に就く際、職務経験が重要視されるオーストラリア。職種によっては経験に加えて有資格者であることが必須の場合があるが、未経験のジャンルの仕事に就こうと考えるのであれば、なおさら自己アピールのためにも資格取得は有効と言えるだろう。以下のような資格は、民間のカレッジなどで数日間のコースを受講して取ることができる。

オーストラリアで使える資格の例

●RSA(Responsible Service of Alcohol)
 アルコール飲料を扱う飲食店(バー、レストランなど)で必要とされる資格。この資格を持たずに顧客に酒類を提供することは法律で禁止されている。

●バリスタ
 エスプレッソを始めとするコーヒーをいれる上で専門的な知識を持つバリスタは、広く世界で通用する資格。中にはラテ·アートを習いたいという理由で始める人も多い。政府公認の証明書と各学校発行の証明書がある。

英語を生かし実務経験を積む

また、オーストラリアで働くためには、電話での応対やメールの返信などの英語力が必須となる。そして資格取得よりも実務が重視されるので資格を取るだけではなく、インターンシップや知人の会社を手伝うなど、実務経験を積んでおくと、より一層就職の確率は高まる。就職後は、ミーティングやプレゼンテーション、交渉はもちろん資料作成など全て英語で対応できる高い英語力が必要とされるため、ローカル企業はもちろん、日系企業に就職する際でも求められる基本的スキルを磨くために積極的に行動することが大切だ。

日本で就職に求められる英語

近年、日本の企業が求めているのは、外国人と渡り合うことができる「グローバル人材」だと言われている。これは、英語などの外国語を操ることはもちろん、外国人のものの考え方、仕事の進め方などを知っていること、彼らと分け隔てなくコミュニケーションが取れること、そして日本の仕事の風習、習慣をきちんと理解している人材だ。

その背景には、日本の雇用形態が外国人労働者に頼らざるを得ない環境になってきていることと、外国に進出する企業の増加という実情がある。従って、日本においては外国人を指導できる人材が求められ、海外においては外国人と一緒に働くことができる能力が求められる。

そして、日本に帰国し就職する際、書類選考や面接時に必須なのがTOEICと言われている。履歴書に書けるのは最低600点以上、英語の職場環境や外資系で働くのであれば最低730点以上が必要とされている。また、就職後英語を使う部署で働くのなら、留学中に、ケンブリッジ検定FCEレベル以上、BULATS、ビジネス英語コースなどを受講しておくと良いだろう。


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