ジョン・ホッグ上院議長

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政界こぼれ話人物編 その104


ジョン・ホッグ上院議長


ナオキ・マツモト・コンサルタンシー:松本 直樹
 連邦上院議長を務める労働党のジョン・ホッグ上院議員は、1949年3月19日にQLD州の州都ブリスベンで誕生している(60歳)。カトリック系の高校を経てQLD大学に進学。同大学で教員免状とともに、理学の学士号を取得している。卒業後は、しばらく小学校や中学校で教職に就いていたが、76年に店員関連労働組合の専従員となり、同時に労働党に入党している。


 そして、同労組のQLD州支部書記長の要職にあった96年に、同州労働党上院チケット順位の第1位の候補として連邦上院選挙に出馬し、当然のことながら初当選を果たしている(注:各党が事前に決定した候補者の当選優先順位。二大政党の場合、第2位までの候補は本選挙で当確)。その後も2001年、前回の07年選挙と、連続当選を果たした。
 ちなみに96年の選挙でホッグがチケット順位第1位となったのは、豪州労働者組合(AWU)の大幹部で、同州労働党右派の最高実力者、そして現職の連邦閣内大臣を息子に持つ、ルドウィッグの強力な支援の賜物であった。
 上院議員となってからのホッグは、委員会制度が発達している上院の各種委員会で活躍。そして07年11月の選挙でラッド労働党政権が誕生し、新上院の任期がスタートした翌月、すなわち08年の8月に、首相、副首相、財務大臣、野党党首に次ぐ高給を食むばかりか、外国の賓客をもてなすなど、儀礼上の役割も重要な上院議長に選出されている。
 確かに、豪州では上院や下院の議長は「上がり」のポスト、あるいは閣僚になるほどの実力はないベテラン政治家のポストとされている。実際にホッグもかなりの議員歴を誇るものの、政治家としての経歴は地味で、議長に就任するまでの過去7年間にわたって上院副議長を務めていたものの、閣僚はもとより、影の閣僚を務めた経験もない。
 ただ豪州の上院は法案成立の鍵を握る重要な院であるし、そのため議会審議は荒れることも多く、議事進行役としての豊富な経験と人柄の良さで知られるホッグは、議長には打ってつけと言えよう。
 思想、信条だが、党内では右派に属す。敬虔なカトリック教徒であることから倫理観、正義感が強く、また社会問題では相当に保守的で、安楽死などには強く反対している。
 家族は78年に結婚したスージーと1男2女で、家族と過ごすことが最高のリラックス法と述べている。趣味としてはウインドサーフィンやゴルフを挙げている。

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