2019年4月 ブリスベン総領事館便り 世界青年の船

ブリスベン総領事館便り

船上レセプションでは「世界青年の船」参加者による和太鼓演奏が披露された(ブリスベン総領事館提供)
船上レセプションでは「世界青年の船」参加者による和太鼓演奏が披露された(ブリスベン総領事館提供)

読者の皆様は、「世界青年の船」をご存じでしょうか。日本を含め、世界11カ国の青年が1カ月以上の期間、航海を共にして、船上や寄港地でディスカッションやセミナーなどさまざまな研修を行う日本政府が実施している事業です。

この「世界青年の船」が、2月15日~17日の3日間、8年ぶりにブリスベンに寄港しました。今回は、日本、オーストラリア、チリ、エクアドル、ギリシャ、ソロモン諸島、スウェーデン、タンザニア、トルコ、アラブ首長国連邦及びバヌアツと世界中から集まった18歳から30歳の242人の青年たちが乗船しています。ブリスベン寄港中、上陸した参加者たちは、レッドランドのライフ・セービング・クラブでの訓練、クイーンズランド大学での地球温暖化のセミナー、ロータリー・クラブによるスポーツ交流などのアクティビティーを体験しました。それぞれのイベントでは、青年たちによる和太鼓の演奏、さんさ踊り、空手などが披露されました。

寄港を記念し、各国青年の代表は同月15日、デ・ジャージー州総督夫妻による総督公邸でのアフタヌーン・ティーに招待され、夕刻には、船上交流レセプションが行われました。レセプションには、デ・ジャージー州総督、ヒンチリフ多文化大臣を始めとしたクイーンズランド州政府関係者、ブリスベン市関係者、日本人文化関係者、日本商工会議所、日本人会の人びとが集まり、世界各国の青年たちとの意見交換が行われました。

船上でお会いした国際協力に関心を持つ大学1年生の女性は、オーストラリアの参加者による海洋汚染問題のプレゼンテーション、ソロモン諸島からの参加者との地球温暖化や海面上昇問題のディスカッションなどを経験したことで、積極的な国際協調なしでは解決し得ない地球規模の問題を身近なものと考えるようになり大変良い刺激を得たと話してくれました。

また、これまでバックパッカーとして世界旅行をしてきた大学3年生の男性は、これほど長くインターネット環境がない時間を過ごしたのは初めての経験で、人と人とが対面で話し合うことの尊さを感じたこと、各国の参加者との間でこの船以外では決して得られない深い絆ができたと語ってくれました。「世界青年の船」の活動を、レセプションに訪れたデ・ジャージー州総督やヒンチリフ大臣も高く評価されていました。

世界青年の船は17日の夜、ブリスベンを出港、ソロモン諸島経由で、3月1日に無事東京に帰港しました。参加された世界各国の青年たちが、今回の貴重な経験を人生という旅に生かされることを心から願っています。

Bon Voyage!

(投稿=中島範彦・在ブリスベン日本国総領事館領事・広報文化担当)

新着記事

新着記事をもっと見る

NICHIGO CHANNEL

新着イベント情報

新着イベントをもっと見る