2019年6月 ブリスベン総領事館便り ビーチや湖などでの注意点

ブリスベン総領事館便り

海では遊泳エリアで楽しもう
海では遊泳エリアで楽しもう

QLD州には、美しいビーチや湖など、数多くのすばらしい大自然が存在し、多くの旅行者がシュノーケリングやスキューバ・ダイビングなどのさまざまなマリン・スポーツを楽しんでいます。その反面、水には怖い一面もあり、マリン・スポーツや遊泳中の死亡事故も発生しています。過去にも当館から水の事故に対する注意を呼び掛けていますが、今回改めて注意点をお伝えしたいと思います。

QLD州のビーチでは、海岸に打ち寄せた波が沖に戻ろうとする際に強い潮の流れが発生することがあります。これは離岸流(Ripping Current)と呼ばれ、離岸流に巻き込まれると強い力で沖へ流されてしまうので注意が必要です。こうした危険を避けるために、遊泳可能なビーチには赤と黄の旗が掲げられていて、その旗の間でのみ泳げることになっています。また、ビーチによっては赤と黄色のユニフォームを着たライフセーバーがパトロールを行っていますので、彼らの指示に従って安全な遊泳を楽しんでください。それでも万一離岸流に流されてしまった場合は、決して慌てず、可能であれば周りの人に助けを求めると共に、岸と平行に泳いで離岸流から逃れた後で岸に向かって泳いでください。

次に、シュノーケリングの事故は、波が高かったり流れが速いような危険な水域に限らず、泳力のある人が穏やかな海の浅瀬付近で溺れてしまうケースが多く発生しています。要因としては「心臓麻痺」などの体の不調や不慣れなシュノーケリングにより呼吸が乱れて意識が遠のいたり、水を飲み込み三半規管の機能低下により平衡感覚が失われて溺れてしまうことなどが挙げられます。また、シュノーケリングは常に水面に顔を付けて浮かんでいる状態のため、周りが異変に気付きにくいという特徴があります。こうした事故を防ぐためには、寝不足など疲労時や飲酒時の遊泳を避けることは当然ですが、単独での遊泳は行わず、複数で泳ぐ場合も同伴者に対し、短い間隔で手や顔を上げるなどコンタクトを取り、無事であるサインを送るようにしましょう。特に小さなお子様や高齢者、持病のある人については同伴者は絶対に目を離さないようにしてください。

更に、ビーチや湖などを訪問する際には、付近に設置されている看板を必ず確認して注意事項に従ってください。中には地形や危険生物が生息するなどの理由から遊泳が禁止されていたり、遊泳可能であっても安全のための注意事項が掲示されている場所もあります。また、川や湖については、海のように浮力が強くないため体が沈みやすく、急に深くなるなど危険な箇所もありますので、遊泳が禁止されている場所では絶対に泳がず、必ず事前に危険性や有事の際の救助手段などを確認し、安全が確認された場合のみ泳ぐようにしてください。

以上のようなことに心掛けて頂き、ぜひ魅力に満ち溢れたサンシャイン・ステートQLD州で安全で快適なマリン・ライフをお楽しみください。(投稿=林慎太郎・在ブリスベン日本国総領事館領事・領事担当)

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