旦那はオージー「IELTS勉強編~無料の学校LLNPへ通学開始」

第10回
IELTS勉強編~無料の学校LLNPへ通学開始

【前回までのあらすじ】2005年オーストラリアへ家族で移住。日本語教師として登録されるには、IELTSのスコア・アップが不可欠だが、なかなか合格しない。その間家計を助けるためバイトもしたが、3週間でクビになってしまった。貯金も底を尽きかけ、IELTSの専門学校に通う費用もないどころか、生活保護のお世話になる羽目になり、情けなさに涙がほろり。

うつになった私を励まそうと、家族や友人はいろいろと働きかけてくれたが「仕事はないし、IELTSも合格しない。お金もない。もう、どうにでもなれ!」というふて腐れた気持ちだったためか、うつから復活することはできなかった。かろうじて食事の支度と、子どものランチだけは作っていた。北海道出身の私には、エアコンがない家で連日30度以上の暑さには耐えられず、気が付くと1日中寝てばかりで過ごしていた。

学生としてデビュー

そんな折、オージーの友人がLLNP(Language Literacy Numeracy Program)というオージーや永住資格を持つ外国人向けの読み書きの学校の存在を教えてくれた。授業料は無料だし、週4回通えるということで、私は張り切って出かけた。そこには世界中から集まった移民や、高校を中退したために、なかなか良い職に就けないオージーが通っていた。年齢は10代から60代までと幅広く、母国での経験もさまざまだった。日本では英語教員だった私だが、生徒として通う学校生活は新鮮で学ぶこともたくさんあった。オージーは生活保護費支給の要件のために、しぶしぶ通っている者も少なくなかったが、移民は「英語ができるようになって、就職したい」とやる気に満ちていた。

年齢も英語のレベルもばらばらな生徒たちを20~30人も抱えているM先生が、個々人のレベルに見合った課題を出して、上手く指導している姿に「私がもう一度教員になったら、こんな風に教えたい」と夢をふくらませた。時には、生徒が母国の料理を持ち寄ってパーティーをした。セルビア、ハンガリー、ロシア、ポルトガル、タイなど今まで食べたことがなかった料理を堪能できたし、彼らの国の話を聞くのは面白かった。IELTSのための学校ではなかったが、結果的に私の英語は飛躍的に向上した。


<著者プロフィール>
ポップ登美子
◎北海道札幌市出身。教員経験を経て、現在オーストラリア人の夫と2人の子どもとノース・クイーンズランドに住む。本紙コラムのほかにも「地球の歩き方」海外特派員などでフリーライターとして活躍中。
Web: ameblo.jp/kangaroo777www.facebook.com/miffy777

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