旦那はオージー「真夏の営業の仕事で5キロもやせた夫」

第13回
真夏の営業の仕事で5キロもやせた夫

【前回までのあらすじ】夫の故郷であるオーストラリアへ2010年家族で移住。日本語教師として登録されるには、IELTSのスコア・アップが不可欠だが、なかなか合格しない。3週間でバイトをクビになったり、あげくの果てに生活保護のお世話になる羽目に。どん底生活の中で見つけた無料の学校LLNPとトーストマスターズで、英語力もぐんとアップ。半年後にはIELTSの目標スコア達成&教員登録!

話は半年前にさかのぼる。移住したばかりのころ、夫は「就職なんかしない。これからは事業をやるんだ」と大風呂敷を広げていた。営業開始したものの、営業利益にはつながらない。熟考の末、大金を使って新聞広告を出した。しかしたった1件の電話があったきりで、全く効果がなかった。どうも、ビジネス・モデルと新聞購読者とのギャップがありすぎたようだ。

イラスト=たこり Web: takori.go-jin.com

さらに「金持ち○さん」のコースを8,000ドルも使って購入したけれど、投資資金が足りない彼には、講師のビジネス・プランを遂行できず、途中で断念する羽目に。さらに悪いことに、妻はバイトがクビになったため、夫が仕方なく就職することになった。関西人のオバサンのような夫はおしゃべりが大好きで、話し出したら止まらない。そんな夫にはテレフォン・アポインターの仕事はぴったりかと思われた。ただ、就職するのは簡単だが、ノルマをこなせなければ、すぐにクビになる。夫が予言した通り、2週間でクビになった。私のバイト解雇記録3週間よりさらに短い記録だった。

真夏のオーストラリア営業の仕事で5キロもやせた
 オーストラリア人とはいえ、8年ぶりのオーストラリアで仕事を得るのは簡単ではない。しかもサンシャインコーストは、人口が最も急激に増えている地域の1つで、失業率が高い。次に決まった仕事は、屋根の修理の営業だった。4リットルの水が入るボトルを車に載せ、毎日炎天下の下、汗だくになりながら飛び込み営業を続けたら、体重はあっという間に5キロも減った。「今までラクしていた夫には、ちょっといい薬になったわ」と思った私は、悪魔かもしれない。


<著者プロフィール>
ポップ登美子

◎北海道札幌市出身。オージーの夫と2人の子どもとともにノーザン・テリトリーに在住中。本紙コラムのほかにも、「地球の歩き方」海外特派員などでのフリーランス・ライターや日本語ガイド、日本語教師としても活躍中。
Web: ameblo.jp/kangaroo777
www.facebook.com/miffy777/
ameblo.jp/darwin-japanese

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