旦那はオージー 「女の戦いが客の前で繰り広げられる!」

旦那はオージー

第16回
女の戦いが客の前で繰り広げられる!

【前回までのあらすじ】夫の故郷であるオーストラリアへ2010年家族で移住。日本語教師として登録されるには、IELTSの高得点が不可欠だが、不合格続き。3週間でバイトをクビになったり貯金が底をついたりと、散々。しかしトーストマスターズで英語力もぐんとアップし、半年後に目標スコア達成&教員登録! 今回はチャイニーズ・レストランでのバイトのお話の2回目。

仕事は接客業だから面白いのだが、香港出身のオーナーの妻Aはかなり気の強い女性で怖い。先日、1号店で働いているオーナーの妻Aに「クレジット・カードの支払い手続きをしてください」と電話した。「5321 0004…」と番号を伝える際に000を「triple zero」と伝えたら、彼女は分からなかったらしくいきなり”I’m busy. I’ll call you back.”「私忙しいから、後でかけ直すわ!」いきなりガチャンと電話を切られた。10分待っても電話してこない。客は1時間以内に配達されるのを待っている。クレジット・カード決済が下りなければ、シェフは食事を作ってくれない。しびれを切らしてまた電話すると、”I’m busy. I’ll call you back.”とまた切られてしまった。恐る恐るもう1回電話をすると、また”I’m busy. I’ll call you back.”とガシャン。シェフに「どうしましょう?」と相談したら、Aの息子がクレジット・カードの詳細用紙を取りに来てくれた。

イラスト=たこり
イラスト=たこり Web: takori.go-jin.com

さて先日Aはイギリス人の女性客と、客の前でバトルを繰り広げた。その客は2回目の来店で、今回はイギリスからのお客様を連れて来てくれた。しかし、鶏肉料理が生焼けだったらしく「こんなものは食べられないから、お金は払わない」と抗議。けれどもAは決して間違いを認めない。「これはこういう味なんです」と怒鳴りまくり。

レストランの客全員が、「マングースVSコブラか?」と思われるようなオーナーの妻Aとお客との対決に、聞き入っていた。穏便に「事」を済ませようとする日本人には考えられない客への態度だったせいか、その客がいなくなった後、それまで普通に食事していた客が2組ほど、味に文句をつけ始めたことを付け加えておこう。


<著者プロフィール>
ポップ登美子

◎北海道札幌市出身。オージーの夫と2人の子どもとともにノーザン・テリトリーに在住中。本紙コラムのほかにも、「地球の歩き方」海外特派員などでのフリーランス・ライターや日本語ガイド、日本語教師としても活躍中。
Web: ameblo.jp/kangaroo777
www.facebook.com/miffy777/
ameblo.jp/darwin-japanese

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