旦那はオージー 「日本語教師編:フルタイムの教師へ」

旦那はオージー

第19回
日本語教師編:フルタイムの教師へ

【前回までのあらすじ】夫の故郷オーストラリアへ家族で移住。日本語教師登録には、IELTSの高得点が不可欠だが、不合格続き。3週間でバイトをクビになったり貯金が底をついたりと、散々。しかしトーストマスターズで英語力もぐんとアップし、半年後に目標スコア達成&教員登録!

イラスト=たこり Web: takori.go-jin.com
イラスト=たこり Web: takori.go-jin.com

念願の教員免許を取得できたので、8月から教育委員会に登録して働き始めた。だが、ほとんど仕事がないので困っていた11月のある日、教育委員会から電話がかかってきた。そして1月から始まる新年度のフルタイムの日本語教師職をオファーされた。「○○と△△の2つの地域がありますが、どちらにしますか?」。聞いたことがない地名で、全然土地勘がなく、決められない。夫に相談すると、「絶対に○○だ!」と即答。私「では、面接の日程はいつになりますか?」。担当者「今この電話で、意思表示をされましたから、お仕事はもうあなたのものですよ」。

「え?そんなに簡単でいいの?」。私は○○という地域を選んだだけ。電話面接だと気が付いていなかった。志望理由も、経験も、理念や教育技術など、何も聞かれていない。教員免許を得るまでは、書類審査で100パーセント落ちてきたのに、免許が取得できた途端、フルタイムで就職できるとは!?狐につままれた気分だった(数年後分かったが、この時は特別。他の学校は、厳しい選考をしている)

「地上の楽園?」アサートン高原へ引っ越し

夫が選んだ地域は、今住んでいるところから2,500キロも離れたアサートン高原だという。ケアンズから1時間半くらいらしい。知らない場所に行くのは不安だけれど、友人いわく「素晴らしい所よ。地上の楽園かと思ったわ」。「え?そんな所があるんだ」と、行くのが楽しみになってきた。

問題は引っ越し準備だが、ここ数年で海外移動を含む引っ越しを4回も経験しているから、慣れたものだった。困ったのが、直径4.5メートルもある大型トランポリン。引っ越しの際、大型トラックにも積めなかったので、近所の人に譲った。坂の上にある家に、丸いトランポリンをゴロゴロ転がしながら持って行ったのは、めったにない面白い経験だった。


<著者プロフィール>
ポップ登美子

◎北海道札幌市出身。オージーの夫と2人の子どもとともにノーザン・テリトリーに在住中。本紙コラムのほかにも、「地球の歩き方」海外特派員などでのフリーランス・ライターや日本語ガイド、日本語教師としても活躍中。
Web: ameblo.jp/kangaroo777
www.facebook.com/miffy777/
ameblo.jp/darwin-japanese

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