旦那はオージー 「教員生活編(その1)」

旦那はオージー

第24回
教員生活編(その1)

【前回までのお話】オーストラリアへ移住後、念願のフルタイムの教師へ転身する日が来た。住み慣れた街を後にして、2,500キロ北上。勤務先はアサートン高原のとある高校であった。

カルチャー・ショック!
その1:校長に対して「ハーイ、ジョン」と話しかける職員たち

オーストラリアも名前で呼び合う文化なのは知っていたが、校内でもそうだとは知らず。最初、校長先生に対して、とても「ジョン」などと呼べず「ミスター○○○」と呼びかけていたが、私1人だけ浮いているのが分かった。名前で呼べるようになるまで、半年かかった。

その2:ラフすぎる格好

イラスト=たこり
イラスト=たこり Web: takori.go-jin.com

若い男性教諭はジーンズにダンガリー・シャツ、年配の教諭はポロシャツに半ズボン。さすがに管理職だけはスーツにネクタイ。黒髪をトップだけ真っ赤に染めている女性教諭。髪全体を紫とピンクに染めている教師。鼻ピアスやタトゥー、胸元がばっちり見えているサマー・ドレスなど、ありとあらゆる格好の人がいる。
 また10本の全ての指に指輪をつけて、アクセサリー・ジャラジャラの女性教師など、あまりにも自由度が高すぎてクラクラした。サングラスを常に頭に載せている女性教頭は、いつもノースリーブのワンピース&パンプスでかっこよく決めている。暑いせいか、ストッキングを履く女性はおらず、全員素足にサンダルかパンプス。素足で職場に行ったことなんてなかったので抵抗があったが、常夏ではその方が楽なので、いつの間にか私も素足に。

その3:「仕事より家族を優先する」と公言する教頭と、年度末4週間前から休暇に入る校長

年度初めは、どこの学校でも管理職から所信表明がある。最も驚いたのが、校長が「教員という仕事はとても大切な仕事ではありますが、家庭であなたの役割の代わりを果たせる人は他にはいません。ですから、仕事と余暇とのバランスを上手くとってください」と言ったこと。それに呼応するかのように、教頭が「私は家族と過ごせる時間が削られるくらいなら、いつでも管理職をやめます」と発言。日本の学校でこんなことを言ったならば、職員から総スカンを喰らうことは間違いない。「文化が全く違うのだ」と思った次第……。


<著者プロフィール>
ポップ登美子

◎北海道札幌市出身。オージーの夫と2人の子どもとともにノーザン・テリトリーに在住中。本紙コラムのほかにも、「地球の歩き方」海外特派員などでのフリーランス・ライターや日本語ガイド、日本語教師としても活躍中。
Web: ameblo.jp/kangaroo777
www.facebook.com/miffy777/
ameblo.jp/darwin-japanese

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