旦那はオージー「オージー生徒の日本旅行記 その1」

旦那はオージー

第37回
オージー生徒の日本旅行記 その1

【前回までのお話】オーストラリアへ移住後、清掃人、ウェートレスを経てフルタイムの教師へ転身。

オーストラリアの学校で人気の「日本語」は、外国語として採択率ナンバー1

オーストラリアの学校では、小学校から外国語を教えるが、学校裁量でその言語を決めることができる。外国語導入時期も学校の予算によって異なり、早い学校は小1から、多くは5~6年生から始める。そのため、小学校では日本語、中学校ではインドネシア語など、一貫性がないことも多々ある。

中学校の日本語クラスでは、日本語を2年以上学んだことがある生徒と、全く経験がない生徒が混在するクラスもあり、教師にとってはチャレンジとなる。昔はイタリア語、フランス語など欧州言語の採択率が高かったが、最近はアジア言語の人気が高まっている。QLD州では約25%の学校が日本語を採択しており、全豪でも日本語は一番採択率が高い言語だ。

その理由として、剣道、空手、書道などの伝統文化や歴史の奥深さ、またアニメ、漫画、Jポップ、コスプレ・ファッションなどのポップ・カルチャーの人気が挙げられる。それゆえ、日本と姉妹校提携をしたり、日本からの短期留学生の受け入れや、日本研修旅行を実施する学校も多い。

集合時間を守らない生徒たち

私が現在勤務する学校でも、日本研修旅行を実施。中2から高2まで18人を3人の教諭で引率したのだが、さまざまなドラマがあった。

イラスト=たこり
イラスト=たこり (Web: takori.go-jin.com)

日本では「午前9時にホテルのロビーに集合」と言えば、小学生ですら5分前行動ができる。しかし、オーストラリアの生徒にそれを期待するのは無理というもの。大人ですら、集合時間を守らない人が多いからだ(注:建設現場や学校、ホテル、旅行ツアーなど、時間厳守の現場は別)。

日本で、2泊3日の研修旅行や修学旅行引率、及びオーストラリアの生徒とのキャンプ旅行を何度か経験した私は、「今回の日本引率もそれほど大変ではないだろう」と高をくくっていたが甘かった。まず、時間通りに来ない。遅れても謝らず「エレベーターが来なかった」などの言い訳のみ。15分も遅れた生徒は「誰も集合時間を教えてくれなかった」と不貞腐(ふてくさ)れる始末で、前途多難が予想された。


<著者プロフィール>
ポップ登美子

◎北海道札幌市出身。オージーの夫と2人の子どもとともにノーザン・テリトリーに在住中。本紙コラムのほかにも、「地球の歩き方」海外特派員などでのフリーランス・ライターや日本語ガイド、日本語教師としても活躍中。
Web: ameblo.jp/kangaroo777
www.facebook.com/miffy777/
ameblo.jp/darwin-japanese

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