旦那はオージー「ハロウィン編」

第48回
ハロウィン編

【前回までのあらすじ】極寒の北海道から、オーストラリアへ家族4人で移住。オージーの夫との一風変わった日常生活を綴っている。

オーストラリア人のハロウィン観とは?

来日したばかりの時、夫が驚いたことはお店で販売されているハロウィン・グッズの多さとパーティーが大いに盛り上がっていることだったという。「何でアメリカからやって来た『悪魔のお祭り』(注:夫にはそう見えたらしい)を祝う必要があるんだ! 彼らはどうかしているんじゃないのか?」というのが夫の口癖だった。

だから夫の経営する英会話教室に、ハロウィン・グッズを飾るなんてもってのほか。たとえ生徒に「先生、教室でハロウィン・パーティーやらないの? やって欲しいなあ」と言われても(注:アメリカ人講師の他の英会話教室では、ハロウィン・パーティーを大々的にやっていた)、「オーストラリアでは、ハロウィン・パーティーなんてやらないんだ」と、即座に断っていたのである。

オーストラリアでのハロウィン・パーティー

ところが、8年ぶりに日本からオーストラリアに戻った夫を迎えたのは、ハロウィン・グッズもハロウィン・パーティーも流行り始めていた現実だった。所属する教会でも「ハロウィン・パーティー」を行うようになっていた。

中でも、夫の負けず嫌いを刺激したのが、自動車のトランク部分をお化け屋敷に見立てて、子どもたちを一番脅かした車のオーナーが優勝する「お化け屋敷(車のboot)コンテスト」であった。

イラスト=たこり
イラスト=たこり (Web: takori.go-jin.com)

夫はパーティー・グッズを販売する店へ行ってたくさんの材料を買い込み、クモの巣、クモ、ヘビ、墓の卒塔婆(そとば)、骸骨、しゃれこうべマーク、などのあらゆる気持ち悪い物を車に飾り付けた。そして、子どもたちを散々脅かして悦に入っただけでなく、優勝までしてしまった。

それ以来、すっかりハロウィン・パーティーにハマってしまったのか、毎年、頼まれもしないのにハロウィン・グッズを家の中のみならず門にも飾り付けて、「Trick or Treat!?」とやって来る近所の子どもたちのために、おやつまで用意しているのである(注:地域によってはまだその習慣が根付いていない所もあり、全く子どもたちが来なかった年もある)。


ポップ登美子
北海道札幌市出身。オージーの夫と2人の子どもと共にノーザン・テリトリーに在住中。本紙コラムの他にも、「地球の歩き方」海外特派員などでのフリーランス・ライターや日本語ガイド、日本語教師としても活躍中。
Web: ameblo.jp/kangaroo777
www.facebook.com/miffy777/
ameblo.jp/darwin-japanese

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