旦那はオージー「お正月編」

第50回
お正月編

【前回までのあらすじ】
極寒の北海道から、オーストラリアへ家族4人で移住。オージーの夫との一風変わった日常生活を綴っている。

オーストラリアのお正月

日本の年の瀬と言えば、新年を迎えるに当たってたくさんの準備が必要なため、気忙(きぜわ)しい時期ではないだろうか?

私が日本にいたころ、お正月の何が楽しみだったかと言えば、家族で見る紅白歌合戦やレコード大賞、お笑いなどのテレビ番組、除夜の鐘、年越しそば、おせち料理、年賀状、初詣、お年玉、かるた大会、書き初め、鏡割りなどのたくさんのイベントだった。子どものころは、1年で最も楽しい季節だったと記憶している。

けれども私の実家では、家業の新聞配達を手伝いつつ、大掃除をする必要があった。加えて北海道は雪の季節であり、チラシがたくさん挟まれた新聞の元日号(普段の4倍くらいの厚さがあってかなり重い)を雪の降り積もった住宅街の1軒1軒に配達するのは、とてつもない重労働だった。

しかし、オーストラリアに来て気が付いたのは、大掃除をする家がないということ。それは「新年を迎えるに当たって、家中を奇麗にして神様をお迎えする」という思想がないからだと思う。また、多くの家庭で普段から奇麗にしているから、大掃除も必要ないのだろう(「我が家もそうですよ」と反論される人もいるだろうが)。

それは多分に、オーストラリアの平均的世帯の家の広さが世界一という住環境、収納スペースがたっぷりあることにより、床や棚回りなどが広々としていて掃除がとてもラクだから、ということに起因するのではないか? と思っている。

ここ数年の我が家でのお正月の過ごし方

イラスト=たこり
イラスト=たこり (Web: takori.go-jin.com)

私たちは熱帯地方に住んでおり、年中気温が33度前後と暑い。

特に夏本番のお正月では、プール付きの友人宅に集まって、プールに入ったりワインやビールを飲んでまったりしながら、ビーチを見ながら半袖短パンで過ごすのが恒例になっている。

子どものころは、大みそかと言えば1年で一番忙しい日だったが、「登美子さん、掃除がなっていないわよ」などと言う、うるさい舅(しゅうと)や姑(しゅうとめ)もおらず、今は一番平和で暇な日で、外国人と結婚して良かったなと実感している。


ポップ登美子
北海道札幌市出身。オージーの夫と2人の子どもと共にノーザン・テリトリーに在住中。本紙コラムの他にも、「地球の歩き方」海外特派員などでのフリーランス・ライターや日本語ガイド、日本語教師としても活躍中。
Web: ameblo.jp/kangaroo777
www.facebook.com/miffy777/
ameblo.jp/darwin-japanese

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