旦那はオージー「就職活動編 ~妻編2~」

第6回
就職活動編 〜妻編〜 農場仕事は「お気の毒」?

【前回までのあらすじ】オーストラリアへ家族で移住後、夫はビジネス・コースで勉強を始めた。IELTSに合格するまでは、希望の日本語教師の職には就けない私。「仕事が欲しい!」片っ端から応募しては、玉砕。そして、160倍の面接をくぐり抜け、ゲットしたのは…マッシュルーム農場のピッカーだった。

そのことを知ると、私の前職(教員)を知っている人からはさまざまな反応がある。

1.「アハハ〜」と豪快に笑い飛ばしてくれる人
2.「あら、そうなの?」と普通の対応をする人
 「マッシュルームのコンポスト(堆たいひ肥)買いに行くのよ」「知り合いが働いているわ」など、この仕事に対する偏見は見えない。
3.「へえ?」次に言う言葉を失っているが、平静さを保とうとしている人
4.「…(お気の毒に)」という気持ちが伝わってくる人

イラスト=たこり
Web: kotoneko1300.hatenablog.com / 漫画オーストラリア横断日記

1の対応なら私も明るく笑い飛ばせる。2の人は意外に多かったので、私もびっくりした。3の人の場合は私も「最近、学校に応募したところです。教員を目指しているので心配しないでください」と付け加えてしまう。4のAさんには、会うたびに「まだマッシュルーム農場で働いているの?」と聞いてくる。なぜなら、日本では教員だった私が農場で働いていることを不憫に思っていたからだ。Aさんが熱心に私を売り込もうとしていたのを偶然、目撃した。「日本語教師をしている娘さんがいるの? トミコはね、日本語教師の仕事を探しているの。どこかにコネはないかしら?」と懸命だ。でも「トミコは今、マッシュルーム農場で働いているの」と付け加えるのを忘れない。応援してくれるのは嬉しいけれど、ちょっとその対応は違う。

マッシュルーム農場は彼女が思っているほど、悪い職場ではない。時給は18ドルだ。イチゴや、マンゴー・アボカド摘みなどは炎天下の外作業で、腰を痛める。しかも季節労働だ。しかし、マッシュルームだと常に室温が18度前後に保たれた室内での作業で、暑さとは無縁。年間を通して仕事がある。むしろエアコンが効きすぎて寒いくらいだ。(次回に続く)


<著者プロフィール>
ポップ登美子
◎北海道札幌市出身。教員経験を経て、現在オーストラリア人の夫と2人の子どもとノース・クイーンズランドに住む。本紙コラムのほかにも「地球の歩き方」海外特派員などでフリーライターとして活躍中。
Web: ameblo.jp/kangaroo777www.facebook.com/miffy777

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