【シドニー虹色通信】九州地震の復旧支援―豪州でも募金活動の輪広がる

東日本大震災・被災地を想う シドニー虹色通信

プロフィル◎JCSシドニー・レインボー・ステイ・プロジェクト
2011年3月11日東日本大震災発生の年、被災児童を支援する目的でシドニーで発足した保養プロジェクト。毎年夏休み期間中に、10人の小中高校生を東北からシドニーにホーム・ステイ招待している。また毎年3月11日前後には、震災復興支援とファンド・レージングの目的で「3.11震災復興支援イベント」を開催している。シドニー日本クラブ(JCS)傘下団体。
www.jcsrainbow.com

文:Yukiko Salisbury(プロジェクト代表)

第11回 九州地震の復旧支援―豪州でも募金活動の輪広がる

4月14日、熊本県において、九州地方を震源とするマグニチュード6.4の地震が発生し、震度7の揺れを観測しました。続いて熊本県で震度6強、マグニチュード最大7.3を記録、その後も最大震度6強の余震が相次ぎ、各地で家屋の倒壊などの被害が広がり、死者は59人、避難者数は20万人にも上りました。その後の震度1以上の九州における地震は、1,000回以上も続き、地元住民らを不安にさせています。

今回の地震では、東日本大震災の教訓から、避難経路、物資配給、ボランティア体制などの改善が見られたと思います。印象的だったのは、震災後のボランティアの人たちが自粛して、すぐに現地入りするのを控えていた状況です。

熊本県益城町では多くの家屋が倒壊した
熊本県益城町では多くの家屋が倒壊した

避難所など人手が必要ではあるものの、外部ボランティアがやって来ても、さらに宿泊の確保、食料の確保などが大変になります。また、支援物資を運ぶといっても、交通渋滞を巻き起こしたり、現地でガソリンを使われてしまうと、大事な人命救助や救援物資輸送の妨げになってしまいます。今回注目をされたのは、メディアがガソリン・スタンドや道で割り込んだり、取材車両の駐車が緊急車両通行の邪魔をしていたような行為です。現地速報を伝える立場と言っても、やはり人命救助が優先ですから、その辺りは差し控えるべきでしょう。

そしてこの九州地震の後には、エクアドル、バヌアツなど環太平洋火山帯周辺で次々と地震が発生しました。環太平洋火山帯というのは、太平洋周囲火山帯のことで、日本列島やインドネシア、フィリピン、アリューシャン列島などの火山列島、またアンデス山脈、ロッキー山脈などが含まれます。この火山地帯では、同時または連続して地震が発生することがあります。

幸いにしてオーストラリア大陸地下には、大きな火山帯はありません。よって大きな地震もほとんどなく、私の住んでいるシドニーでは、他の自然災害もなく、このような災害報道を聞くたびに恵まれた土地に住んでいるとありがたく感じます。

だからこそ、ここに住みながらも、でき得る支援活動を通じてサポートしていきたいですし、オーストラリア人も気持ちは同じだと思います。

今回の九州地震のために、ブリスベン、ゴールドコースト、シドニーでは、義援金集めのためのさまざまなチャリティー・イベントが繰り広げられました。

レインボー・プロジェクトは、東日本大震災復興支援目的の団体ですが、今回は5月15日に九州地震のためのチャリティー・イベントに参加して義援金を募りました。

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