第62回 無言で伝えても情報は雄弁に語る

JFPピースフル通信

 

オーストラリア国内の平和への動き、
メンバーの平和への思いをお伝えするコラム
 

第62回 無言で伝えても情報は雄弁に語る 
JfP メンバー

 

あの日から3年が過ぎました。3年目を迎えるのに前後して、日本や海外の放送局が今の福島を取材した番組を製作しています。その中で、ドイツZDF製作の「フクシマの嘘 その2」を今回ご紹介したいと思います。

「フクシマの嘘 その2」には、30分の放送時間内にいろいろな角度からたくさんの情報が詰め込まれています。事故当時の双葉町町長・井戸川克隆氏は、住民と一緒に避難している最中に爆発音を聞き、その時、空から降ってきた灰を浴びました。町長は「福島医大は事故の放射能で健康被害の出た人はいないと言っているが、直接被曝をした私たちはいまだに何の検査も受けていないのです」と憤りをあらわに語っています。

事故当時の大臣で事故応対担当官だった馬淵澄夫氏は、汚染水の流出はしていないという東電に疑いを抱き、集めた企業や科学の専門家チームによって、1日に10万リットルの地下水が、原発に向かって流れることを突き止めました。すぐに遮水壁を作らなければ、と事故から3カ月後に会見を開こうとしましたが、株主総会でその予算を問題視されることを恐れた東電が会見を阻止し、馬淵氏は辞任に追い込まれました。

放射能汚染の専門家、大きな研究所の責任者は「行政からの指示でテレビへの出演、マスコミと接触することを禁じられた」と話し、安部首相のオリンピック招致時のスピーチに対して、「本当はコントロールなどされていません」と語っていました。

避難区域内の畜産農家の方は牛の健康状況が異常であることを、暴力団関係者に雇われたという除染作業員もその現状を語ります。ほかにも、京大防災研究所の山敷庸亮氏、京都大学原子炉実験所の小出裕章氏、新潟県知事の泉田裕彦氏などが取材を受けています。

この番組を実際にご覧になりたいと思う人は、インターネット上に映像がありますので「フクシマの嘘」で検索してみてください。また、テレビ朝日の報道ステーションが、福島県の子どもの甲状腺がんの現状を取材した番組も評判を呼んでいます。それを見て何か感じることがあったら、自身の中だけにしまわず周囲に伝え、番組を紹介してください。特に、表面上の情報だけで判断したり、このことを考えたくない人たちには、積極的に伝えるべきです。日本人はそんな時、情緒的になるのを恐れがちですが、情報が何より雄弁に語りかけてくれることと思います。


JFPピースフル通信

Japanese for Peaceプロフィル
2005年3月に設立した日本人を中心とする平和活動グループ。毎年8月に広島・長崎平和コンサートを開催。そのほか多数のイベントを企画すると同時に、地元のグループや活動家、他民族のグループとも交流を持ち、平和活動のネットワークを広げている。
Web: www.jfp.org.au
Email: info@jfp.org.au

新着記事

新着記事をもっと見る

NICHIGO CHANNEL

新着イベント情報

新着イベントをもっと見る