第57回 お茶を片手に10秒でできる、簡単平和運動

JFPピースフル通信

 

オーストラリア国内の平和への動き、
メンバーの平和への思いをお伝えするコラム
 

第57回 お茶を片手に10秒でできる、簡単平和運動 
定本佳子(JfPメンバー)

 

「何か平和のためにしたいけれど、何からしたらいいか分からない」「ボランティア活動をしたいが忙しい、時間の余裕がない」「ボランティアは面倒くさい」。

私自身、今年JFPに参加するまではこういったことを理由にボランティア、平和運動に対して腰が重くなっていました。「何かしたい、何かしなくては」と思うばかりで、体は動かず、そんな自分の行動力のなさにがっかりすることもありました。けれども同じような経験をされた人に朗報です。お茶を片手に10秒でできる、平和運動があります!

1982年、ニコラス・ブジシックさんはメルボルンで、五体不満足で生まれました。しかし、彼はその逆境を敢えて強みにし、現在は人材開発のコーチとして全米を中心に世界中を飛び回っています。最近では日本人女性との間に男の子を授かりました。

しかし、そんな彼も子どものころは特別支援学校ではなく、公立の学校に通っていたので、周囲と違っていることでひどいいじめを受けていました。日ましに悪化するいじめに疲れ、耐えられなくなった彼はある日、「もし今日、もう1人誰かにいじめられたら自殺をする」と心に決めました。下校時間、校門に向かう彼に女の子が「ニック!」と叫んで来ました。その子は、びくびくしている彼の方にズンズン歩いてきて、ボソッとこう言いました。「朝から言おうと思ってたんだけど、今日はなかなかイケてるじゃん」。

そんな愛らしいひと言は、彼女にとってはなんともない、ただの「リップ・サービス」だったのかもしれません。しかし、その日に自殺を考えていたニックにとって、言葉にできないほどのいろいろなものを救ってくれた「大きなひと言」だったのです。

 

彼は自分自身の経験を振り返り「個々が他人にしたり言ったりした本当に些細なことが、その人の人生を変え、命を救うこともある」と言っています。

私の母が尊敬するマザー・テレサは「世界平和のために何をすればいいのか?」という質問に対し、「家に帰って家族を大切にしてあげてください」と答えました。この世で最大の不幸は戦争や貧困などではなく、人から見放され、「自分は誰からも必要とされていない」と感じることだと言います。

ボランティア活動や世界平和についてのセミナーに行くことは素晴らしいことです。ですが、自分の周りの家族、友達、同僚を大事にし、皆が幸せになることで変わる世界もあるのではないかと、私は考えています。

のんびりお茶を飲みながらのひと言“You are looking great today!”が世界を変えるのも悪くはないですよね。


JFPピースフル通信

Japanese for Peaceプロフィル
2005年3月に設立した日本人を中心とする平和活動グループ。毎年8月に広島・長崎平和コンサートを開催。そのほか多数のイベントを企画すると同時に、地元のグループや活動家、他民族のグループとも交流を持ち、平和活動のネットワークを広げている。
Web: www.jfp.org.au
Email: info@jfp.org.au

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