第55回 広島・長崎ピース・コンサート 音楽が伝える平和

JFPピースフル通信

 

オーストラリア国内の平和への動き、
メンバーの平和への思いをお伝えするコラム
 

第55回 広島・長崎ピース・コンサート 音楽が伝える平和 
プレストン香寿代(JfP代表)

 

8月10日、メルボルンのフェデレーション・スクエアで、9回目の広島・長崎ピース・コンサートを開催しました。2005年の第1回野外コンサートから8年を経て、素晴らしい音響施設が備わったディーキン・エッジでコンサートができたことは、私たちにとってたいへん有意義でした。

コンサートの幕開けは「Orchestra 21」の心洗われるような美しい弦楽器曲、テレマンの「ドン・キホーテのブルレスカ」演奏からでした。オーストラリア・パーカッション・アカデミーによる打楽器のリズミカルな演奏に続き、アボリジニ・バンド「No Fixed Address」のフロントマンだったバート・ウィロビーさんが、ソロでドラムとループをバックに自作の「プラウド」を熱く歌い上げました。和太鼓「竜胆」は迫力のある和太鼓メドレーを演奏し、会場はおおいに盛り上がりました。

ゲスト・スピーカーである、「インターナショナル・キャンペーン・トゥ・アボリッシュ・ニュークリア・ウェポンズ」代表のティム・ライトさんは、観客と一緒に核廃絶のサインの入りパネルを使ったアクションを通し、「広島と長崎の悲劇を2度と繰り返さない」「世界に17万個もある核弾頭を廃絶しよう」と訴えました。東日本大震災の被害者支援を継続しているワールド・ビジョン代表のティム・コステロさんは「戦火が絶えない地域で、困難に立ち向かう人々や子どもたちを援助する活動」について語ってくださいました。

最後の演奏は、広島からこのコンサートのために来豪した「広島ジュニア・マリンバ・アンサンブル」の皆さん。このグループは平和と友好親善の大使として、国内外で広く演奏活動をしています。8歳から16歳までの子どもたちが、カラフルなTシャツに白のオーバーオールを着て、まるでジェリービーンが飛び跳ねるようなエネルギッシュな演奏をしました。独創的な技法で、「上を向いて歩こう」「台湾瑶族舞曲」を披露し、ラテン音楽の「クマーナ」では、パーカッションのリズムに合わせ、メンバーたちが観客と握手を交わし、会場が一体になりました。アンコールは和太鼓竜胆のメンバー3人を加えて「八木節」で締めくくりました。

観客からは、「音楽を奏する喜びと、情熱に溢れていて感動的だった。子どもたちが幸せを謳歌しているのが伝わり、これこそ平和の具現だと思った。争いにおびやかされることなく、世界中の子どもたちに平和を味わってもらいたい」「音楽を通して平和の尊さを改めて胸に刻みました」などのコメントをいただきました。夢と希望を与える音楽の力は観客に大きな感動と涙を与え、温かく印象的なコンサートとなりました。


JFPピースフル通信

Japanese for Peaceプロフィル
2005年3月に設立した日本人を中心とする平和活動グループ。毎年8月に広島・長崎平和コンサートを開催。そのほか多数のイベントを企画すると同時に、地元のグループや活動家、他民族のグループとも交流を持ち、平和活動のネットワークを広げている。
Web: www.jfp.org.au
Email: info@jfp.org.au

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