クレイグ・ローンディー零細/家族ビジネス・職場関係・規制緩和大臣

政界こぼれ話人物編 その212

クレイグ・ローンディー零細/家族ビジネス・職場関係・規制緩和大臣

自由党のクレイグ・ローンディー零細/家族ビジネス・職場関係・規制緩和大臣は、1971年2月16日にシドニーで誕生している(47歳)。実家はローンディー・ホテルという、パブ/ホテル業を手広く経営しており、地元のNSW州ストラスフィールドでは、ローンディーが一族では4代目に当たる。ローンディーには弟1人と妹2人がいる。

カトリック系の学校を経て、NSW大学に進学。同大学より経済学士号を取得した。大学卒業後は、20年以上にわたりファミリー・ビジネスに関わった。そのこともあって、ローンディーは豪州経済や社会における小・零細ビジネス、とりわけファミリー・ビジネスの重要さを強調している。

連邦政界入りしたのは、アボット保守連合政権が誕生した2013年9月の選挙で、シドニーの西部郊外に位置するリード下院選挙区から初当選を果たしている。そして、次の16年連邦選挙でも連続当選している。15年9月には、党首選挙でアボットに勝利したターンブルが首相の座に就いたが、翌16年2月のターンブル第1次政権の第1次改造で、ローンディーは閣僚の登竜門である補佐大臣(注:かつての政務次官)に抜擢され、1年生議員の身でフロント・ベンチ入りをしている。担当は多文化主義問題であった。

16年7月選挙後の第2次ターンブル政権の組閣では、産業・イノベーション・科学担当補佐相に異動。そして翌17年12月の第2次ターンブル政権第1次改造で、閣外の零細/家族ビジネス・職場関係・規制緩和相として閣僚入りを果たし、現在に至っている。なお、職場関係担当相に就任した後にローンディーは、産業界や保守層より、好戦的で強力な、左派系組合の建設・森林・鉱業・エネルギー組合(CFMEU)と豪州海運組合(MUA)との合併を阻止しなかったとして批判されたが(注:合併して建設・森林・海運・鉱業・エネルギー組合CFMMEUに)、これはローンディーの責任とは言い難い。

思想、信条だが、ターンブルと同じく、自由党の穏健派に分類できる。例えば、多文化主義を強く標榜しているばかりか、ボート・ピープルに対してもかなり同情的である。また人種差別問題、人権問題全般にも極めて敏感である。こういった社会的弱者への関心や温情は、ローンディーが敬虔なカトリック教徒ということに根差すものだが、カトリック教徒である故に、同性愛者間婚姻の法的認知問題では反対に回っている。なお、自由党には親イスラエルの政治家が多く、一方、労働党には親パレスチナの政治家が多いが、ローンディーは自由党ではマイノリティーの親パレスチナ派である。

人柄だが、弱者に温かく人当たりも良いローンディーだが、同時に信念の人でもある。そのため、しばしば同僚の有力/大物政治家にも公然と直言し、それが報道されたりする。家族は97年に結婚したスージーと、1男2女である。

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