マーク・マクゴーワン WA州野党リーダー

政界こぼれ話

 
政界こぼれ話人物編 その136
 

マーク・マクゴーワン WA州野党リーダー

 
ナオキ・マツモト・コンサルタンシー:松本 直樹
 
  労働党のマーク・マクゴーワンWA州 野党労働党リーダーは、1967年7月 13日にNSW州第2の都市であるニュー カッスルで誕生している(44歳)。 公立高校を経てQLD大学に進学し、同 大学より法学士と人文学士の学位を取 得。大学卒業後は法務士官として海軍 に入隊したが、その勤務地がWA州の 州都パースであった。当地が気に入っ たマクゴーワンは、除隊後もWA州に 留まっている。
 マクゴーワンが初めて政治の世界に 足を踏み入れたのは、パース郊外の ロッキンガム市の議員になった時で あった。そして同市の副市長を経て、 96年のWA州選挙で州下院議員に初当 選している。
 2001年選挙ではギャロップ率いる 野党労働党が勝利したが、その直後に マクゴーワンは閣外大臣として初入閣 を果たし、また05年選挙後には重要な 観光大臣に就任した。鬱病でギャロッ プが政界から引退した後に誕生した カーペンター労働党政権の下では、環 境大臣や教育大臣を歴任している。
 当時のマクゴーワンは、カーペン ター後継候補の1人と目されていた。 ところが08年9月の州選挙で労働党は 下野し、野党リーダーに就任したの は、財務大臣としての実力は抜群だ が、カリスマ性や攻撃力が不足して いるとして、それまでリーダー候補とは目されていなかったリッパーで あった。
 それから3年以上が経過したが、 リッパー野党は一貫して低評価に喘い できた。そのため年が明けると一挙に 党内での動きが活発となり、結局、 リッパーはリーダーからの辞任を余儀 なくされ、今年1月23日にはマクゴー ワンが新リーダーに選出されている。
 思想、信条だが、派閥政治の労働党 にあって、マクゴーワンは独立派を名 乗っている。ただ環境問題などではか なりの左派と言ってよい。環境問題と 言えば、カーペンター政権は同州のウ ラン資源開発に強く反対し、当時環境 大臣であったマクゴーワンもその「売 り込み」に奔走したが、野党リーダー に就任した直後にマクゴーワンは、同 政策を維持しつつも、ソフト化するこ とを宣言している。
 人柄だが、行動力、カリスマ性とと もに、庶民性も備えた稀な政治家であ る。週末にはスーパーで一家の食料の 買出しをし、またスポーツ活動に参加 する子どもたちの送迎なども行ってき た。海軍士官時代には、火災を起こし た車から意識不明の運転者を救出し、 連邦総督から表彰されたこともある。
 家族は教師である細君のサーラと2 男1女。WA州出身の労働党のホーク元 首相、ビーズリー元党首、そしてギャ ロップ元WA州首相を敬愛している。

コラムの記事

Nichigo Press 記事一覧