フォーリーNSW野党リーダー

 

政界こぼれ話人物編 その171

フォーリーNSW野党リーダー


NSW野党労働党の新リーダーとなったルーク・フォーリー上院議員は、シドニーで誕生している(44歳)。妹がいるが、フォーリーが7歳の時に両親は離婚し、それ以降は母子家庭で育った。大学はNSW大学で、学生時代には盲導犬協会でアルバイトを行っている。同時に学生自治会、政治活動も熱心に行い、1991年には全国学生自治会のNSW議長に就任。大学卒業後は、労働党上院議員のスタッフを経て、豪州サービス組合の専従員となり、00年には同労組のNSW支部書記長となっている。労働党に入党したのは88年だが、フォーリーは03年から10年まで、労働党NSW支部の書記長補佐も務めた。

以上のように、労働党連邦/州政治家の典型的なキャリア・パスを経て、フォーリーは10年6月より、引退したマクドナルド議員の後任として、NSW州上院議員として政界入りを果たしている。このマクドナルドは、NSW労働党のパワー・ブローカーであったオベイなどとともに、同州汚職摘発機関から厳しく追及されている人物である。その後フォーリーは、前回11年州選挙で労働党の人材が払底したことにも助けられ、早くも同年の4月には野党労働党の上院副リーダーに、6月には上院リーダーに就任。また、これまでに影の閣僚として、エネルギーや水資源、環境や気候変動、インフラの所掌などを担当し、高いパフォーマンスを発揮してきた。

さて昨年12月23日に、スキャンダル絡みでロバートソンNSW州野党労働党リーダーが辞任するという、政変が発生している。これを受けて年明けの1月5日、同州労働党は後任のリーダーを選出するための州議員総会「コーカス」を開催したが、当初はリーダー選挙への出馬に関心を示していたデイリー影の財務大臣などが、開催日までに出馬を断念。結局、唯一の候補者であったフォーリーが、「異議なし」で選出され、第19代目のNSW労働党リーダー、かつ第37代目のNSW野党リーダーに就任し、現在に至っている。

なお、フォーリーは3月28日の次期州選挙には、下院のオーバーン選挙区から出馬する。思想、信条だが、フォーリーは労働党の左派に属する。ただ敬虔なカトリック教徒ということもあって、社会的保守である。例えばフォーリーは、同性愛は「罪」であるとの教会の教えには反対しており、同性愛パートナーの養子問題でも前向きではあるものの、同性愛者間の婚姻の法的認知には反対している。

人柄だが、社会的弱者層の救済問題に熱心であるなど、情のある暖かな人柄で知られる。政策通であるばかりか、弁が立つ。家族はアイルランド系の妻のエーデルと、1男2女の子どもである。趣味は読書や歴史、クリケットやラグビーの観戦などである。フォーリーはリーダーに就任直後に、過去に飲酒運転で2度有罪となったことを「告白」している。

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