フライデンバーグ副大臣

 

政界こぼれ話人物編 その173

フライデンバーグ副大臣


自由党のジョシュ・フライデンバーグ財務副大臣は、1971年7月17日にVIC州のメルボルンで誕生している(43歳)。父親は外科医で、母親は心理学専攻の大学教授と、知的な家庭に生まれている。ユダヤ系である。祖父母がナチからの迫害を逃れて欧州から豪州へと移民。曽祖父と曾祖母はアウシュビッツで亡くなっている。フライデンバーグは若いころよりテニスで大活躍。高校卒業後はストレートには大学に進学せず、1年間テニス・スクールに所属して、テニス三昧の生活を送っている。大学時代には2度にわたり、世界学生選手権の豪州代表テニス選手に選ばれている。

また、フライデンバーグは典型的な「文武両道」タイプの人物で、モナッシュ大学では経済と法学の両学士号を優等で取得している。さらに奨学金を得て、英国オックスフォード大学ならびに米国ハーバード大学より修士号を取得したという、華麗な学歴を誇る。大学卒業後は、しばらくメルボルンの大手法律事務所で働いていたが、政治の世界に多大の関心を寄せていたフライデンバーグは、ハワード連邦保守政府のウィリアムス法務相の顧問へと転職。またダウナー外相やハワード首相の顧問も務めている。

その後は投資銀行の幹部社員となったが、ユニークなことに、首相の上席顧問と大手投資銀行の幹部であった間に、フライデンバーグはSA州の片田舎の牧場で、1カ月ほどジャカルー(注:カウボーイ)として働いている。連邦政界入りは2010年8月の選挙である。フライデンバーグは自由党の安全選挙区で、かつ名門選挙区でもある(注:豪州政治史上の巨人であるメンジス首相が保持)、メルボルンのクーヨン選挙区から初出馬し、見事当選を果たしている。

次の13年9月の選挙でも圧勝で連続当選。同選挙ではアボット保守連合政権が誕生したが、フライデンバーグは閣僚への登竜門である政務次官に任命されている。しかも首相を補佐する政務次官で、この点からもフライデンバーグがアボットから高く評価されていることがうかがえる。そして昨年の12月に実施された、アボット政権初の内閣改造で、閣外の財務副大臣として初入閣を果たし、現在に至っている。思想、信条だが、自由党の政治哲学である個人主義を強く信奉しており、また「安価な政府」や市場競争原理を重視する経済合理主義者である。ただフライデンバーグは、社会政策分野にも重大な関心を寄せている。人柄だが、野心満々ではあるものの、フライデンバーグの人柄に対する評価は極めて高い。ちなみにフライデンバーグは若いころより、身体障害者へのボランティア活動を行っている。またコミュニケーション能力の高さも抜群である。自由党若手有望株の筆頭と見なせる逸材と言えよう。趣味はテニスのほかに写真撮影にも凝っている。つい最近父親となった。

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