まさこのメルボルンライフ

まさこのメルボルンライフ

メルボルンの、とあるラテン系一家での
日本人主婦奮闘記!
まさこのメルボルンライフ

「日本語訛りの発音で何が悪い ? 意思が通じればいいじゃない」。そんな風にずーずーしく開き直れるようになったのは最近のことで、それまでは自分の英語が相手に通じないたびに、頭を抱えていました。


 こちらに来て間もないころは、カフェで「カプチーノ」と注文すれば、「Tea ? 」と聞き返されるし、「ブラック・コーヒー」と頼めば「White ? 」と、とんでもない聞き間違いをされるほど。最近も子どもの友達を車に乗せて出かける時に「シートベルトをしてね」と言えば「Shit(便) Belt」とからかわれるし、食事後に「口(Mouth)を拭いてよ ! 」と言えば「Mouse(鼠) ? 」と目を見開いて聞き返されることもしばしば。皆さんも大なり小なり似たような経験があるのでは ?

 私の夫はイタリア人、彼の友達&親類もイタリア人、みんな集まればイタリア語。皆が話に盛り上がっている中、私は途方に暮れ、話をしている人の顔を右から左、左から右と追って、アホ面をさらすばかり。たまに私に気が付いた人が「どう ? 」なんて気を利かせてくれるけれど、「うん、大丈夫」で、会話は終わり。
 子どもが生まれてからは、私もだいぶ時間のつぶし方がうまくなり、子どもをダシに使うことで、会話が生まれることを学びました。私のイタリア語が上達し、彼らの会話に参加できるようになってきたと同時に気付いたのは「遠まわしな言い方をすると、私が言わんとすることを察してくれない」ということ。夫を含め、ほとんどの人は「この状態なら、いちいち言わなくても分かるでしょう !?」と思っていると、とんでもない。これが日本人同士ならいわゆる「あ・うん」の呼吸で、相手の気持ちを察してくれるのに…。
 そうかと思えば、私がひどい腹痛で寝込み、8歳になる息子が湯たんぽと温かい紅茶をベッドまで持ってきてくれた時は、彼のやさしい心遣いに嬉し涙が出ました。こんなによく気の付く子に育ってくれたことに感動しつつ、全く姿を現さない夫に「いったい何をしておる ? 」とも思った出来事でした。


まさこプロフィル
イラストレーター。96年結婚を機にメルボルンへ移住。99年より4年間南イタリアで暮し、その後再来豪。イタリアも好きだが、マルチ・カルチャーのメルボルンは居心地がよい。

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