豊作を祈る十五夜・中秋の名月

「ラスト陰陽師」橋本京明が、毎日を笑顔で過ごせる開運方法を指南!
 

第14回 豊作を祈る十五夜・中秋の名月

日本では9月7日から10月8日の間に訪れる満月の日を十五夜・中秋の名月と呼び、お月様にお供え物をする風習があります。本来、十五夜は満月のことなので年に12回または13回巡ってきます。特に旧暦の8月は1年の中で最も空が澄みわたり、月が明るく美しく見える月とされていたため、平安時代から「観月の宴」が開催され、江戸時代からは「収穫祭」として広く親しまれるようになりました。

そして秋のちょうど真ん中の日を中秋といい、旧暦の8月15日が中秋にあたります。そのため、“中秋の名月=8月15日の名月”という意味になり、十五夜のときは中秋の名月と書く場合が多いのです。

ちなみに十五夜は必ず満月に当たるわけではありません。月と地球の公転軌道の関係で、新月から満月までの日数が14〜16日間と日数に差があるからです。一説によるとひとつも欠けたところのない月(満月)は、豊穣の象徴だったそうです。そのため十五夜の満月の夜は豊作を祈る祭の行われる大切な節目でもあったのです。

一方、中秋の名月を鑑賞するという風習は、中国では唐の時代から知られており、これは後に平安時代の貴族の間に取り入れられ、武士や町民へと次第に広まって行きました。そして、それが現在の「お月見スタイル」になったのです。お月見にお供えものをするのは、月が風雅の対象だけではなく、信仰の対象でもあったからです。

現在では、満月のように丸い月見団子と魔除けの力があるとされたススキを供えるのが、一般的な「十五夜スタイル」です。月見だんごは、お月様から見えるところか、床の間にお供えします。日本古来の考え方は左上位のため、ほかのものと一緒に並べるときは、お月様からみて左側に自然界のもの(ススキや野菜)、右側に人工のもの(月見だんご)を供えたほうが良いとされています。ススキの鋭い切り口が魔除けになるとされ、お月見のあと軒先に吊るしておく風習もみられます。オーストラリアでもこの機にぜひお団子を食し、日本の風習を楽しんでください。


☆プロフィル
著者・橋本京明◎神官の家系に生まれ、幼いころから念視・予知、霊感・霊体験をし、小学2年生で四柱推命、紫微斗数、奇門遁甲などの占いを学び始める。その後、数々の寺院で修行。高校卒業後は会社に勤めながら占いの個人鑑定を開始し、2008年に独立。「ラスト陰陽師」としてメディアにも多数出演。現在は東京都にオフィスを構え、個人鑑定を行っている。

新着記事

新着記事をもっと見る

NICHIGO CHANNEL

新着イベント情報

新着イベントをもっと見る