若者の「おしゃれ離れ?」から紐解く、マーケティングの基礎知識

今日から売れる販促・集客のコツ

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楽笑マーケティング

「モノが売れない時代」における「売れる」ポイントはただ1つ、「過去の成功体験ほど疑わしいものはない」と気付けるココロです。本コラムは出版・広告業界に15年以上携わってきた著者が、販促・集客のための「気付き」を与え、あなたの“やわらかアタマ”を育てます。

若者の「おしゃれ離れ?」から紐(ひも)解く、マーケティングの基礎知識

いつの時代でも、マーケティングで重要なのは「消費者の価値観の変化に気付くこと」です。特に近年はソーシャルメディアの普及に伴い、流行やトレンドもあっと言う間に火がついて、1年もすれば誰も見向きもしなくなる、なんてことも多くなりました。しかし、そんなスピーディーな時代の中にも、定着しつつあるコンセプトというものがあります。

そこで今回は特に40~50代のバブル期の価値観を引きずった管理職の人向けに、マーケティングの基礎となるお話をお伝えします。

「服」にお金をかけなくなった若者たち

総務省の「全国消費実態調査」(2014年実施)によれば、30歳未満の単身勤労者世帯における月平均の「被服および履物」の支出額は男性5,400円、女性8,900円でした。これは、バブル期(1989年)の男性1万1,000円、女性2万1,000円から大幅な減少と言えます。かつてDCブランドが全盛だったバブル期に比べると、明らかに服飾にお金をかけなくなったというのが今の若者像のようです。

今の若者はファッションに興味がなく、お金に余裕がない?

この数字だけを見るとバブル期を経験している40~50代の人たちは、「若者はファッションに興味がなくなった」「お金が無い」と勘違いしがちです。しかし、彼女たちはファッションに興味がなくなったのでも、お金を稼がなくなったのでもありません。むしろ、若者たちはインスタグラムなどのSNS上でどう見られるかをかなり意識しており、ファッションへの意識はむしろ昔よりも高まっていると言えます。

つまり、若者たちのファッションへの意識が変わってきたのです。かつて人気を誇った「ルイ・ヴィトン」や「グッチ」などの高級ブランドは、40代以上に根強い人気があるものの、若者へのウケはいまいちです。これにはユニクロやH&Mなどのファスト・ファッションの台頭が大きな要因と言われています。

ただし、これは価格だけのことを言っているのではなく、若者たちはもっと気軽で身近で着心地の良い本質的なファッションを楽しむ傾向になったということを押さえておく必要があります。

高級ブランドは恥ずかしい―ミニマルなスタイルへの傾倒

実際、総務省の統計でも「高級ブランド離れ」は顕著です。また、「良いものは長持ち」という時代から、「新しい物を次々と消費する」傾向へと変わってきた時代背景もあります。

ウェブ・デザインの業界でも「ミニマル(最小限の)」デザインがトレンドとして定着していきました。これらは、シンプルなコト、モノ、スタイルが心地良く、飽きれば新たに購入すればいいという、明らかにバブル期には無かった「価値観の変化」です。

バブル期を必死で生きてきた40~50代の大人たちは、こうした若者たちの「価値観の変化」に気付く必要があると言えるのではないでしょうか。


森茂樹
●出版・映画会社の角川書店入社後、雑誌記者・情報誌編集者として従事。その後、広告制作ディレクター、専門学校広報など出版・広告業界を渡り歩く(綱渡りだけど!)。現在は、格安ホームページ制作者、販促アドバイザー、翻訳家として活動中。
Web:www.mideax.com

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