2015年「全キュレーション時代」で得する人、損する人

今日から売れる販促・集客のコツ

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楽笑マーケティング

 

「モノが売れない時代」における「売れる」ポイントはただ1つ、「過去の成功体験ほど疑わしいものはない」と気付けるココロです。本コラムは出版・広告業界に15年以上携わってきた著者が、販促・集客のための「気付き」を与え、あなたの“やわらかアタマ”を育てます。

第26回 2015年「全キュレーション時代」で得する人、損する人

スマートフォンやタブレットの普及に伴い、2014年に顕著な成長を示した「キュレーション・サービス」。キュレーション・サービスと言えば「Gunosy」や「NewsPicks」などのニュース・アプリが主流ですが、キュレーション・サービスの市場規模は、2012年度の約60億円から2014年度には推計178億円と約3倍に急成長しています。キュレーションとは、IT用語で「情報を収集しまとめること。または収集した情報を分類し、つなぎ合わせて新しい価値を創出すること」で、キュレーションを行う人のことを「キュレーター」と言います。今回は、この「キュレーター」の存在が、全業種で重要視されていくというお話です。

 

◆日本初のキュレーション・ストアが誕生

「キュレーション・サービス」と言えば、これまではIT業界にだけ普及しているサービスという印象がありましたが、2014年10月、東京・神楽坂に“キュレーション・ストア”、「la kagu(ラカグ)」が誕生し話題となっています。

「la kagu」は、ファッションや生活雑貨、家具、カフェなどの「衣・食・住」の要素に、ブック・スペースやレクチャー・スペースを融合させ、「衣食住+知」のライフスタイルを提案してくれるストアです。例えば、1階の生活雑貨のコーナーでは、人気スタイリストの岡尾美代子さんがキュレーターを担当し、独自の目線で選ばれたアイテムが並びます。ほかにもウィメンズ・ファッションのコーナーには、ユナイテッドアローズの元バイヤー、安藤桃代さんがキュレーターを担当するなど、各カテゴリーに専門のキュレーターを配し、“時代や流行に流されない本当に良いアイテム”を提案するのが同ストアのコンセプトとなっています。

 

◆全業種に広がる「キュレーション能力」の必要性

こうした動きは2015年、確実にどの業種にも波及してきます。なぜなら、現代は最先端のIT企業から近所のラーメン屋さんに至るまで、どのビジネスも「情報戦」に勝ったものだけが成長できるからです。つまり「どんないい商品でも、消費者に知られていなければ、存在しないのと同じ」という単純なマーケティング理論で、その商品の情報をいかに多くの人に、いかに個々の消費者に正しく、いかに心に響く形で伝えるかによって、商売の成功が左右されるからです。これはラーメン・チェーン大手の一風堂が世界進出する際、海外第1号店に情報発信都市であるニューヨークを選んだ戦略を考えればよく分かるでしょう。

キュレーターはその分野のプロとして、最先端の情報を常に収集し、独自の視点でそれをまとめ、編集し、商品アイデアやサービス向上に落とし込むことができる人材です。そのため、IT企業でも、ラーメン屋さんでもこうしたキュレーション能力のある人材がいなければ、これからの時代は利益を上げることは困難となるでしょう。なぜなら、これを理解しているライバル企業は2015年を待たずして、既に始めているからです。


森茂樹
●出版・映画会社の角川書店入社後、雑誌記者・情報誌編集者として従事。その後、広告制作ディレクター、専門学校広報など出版・広告業界を渡り歩く(綱渡りだけど!)。現在は、格安ホームページ制作者、販促アドバイザー、翻訳家として活動中。
Web:www.mideax.com

 

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