第128回 大湯祭

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第128回 大湯祭

ご機嫌いかがですか、れんです。

今年もあっという間に残すところ、ひと月になってしまいました。平成最後の師走、最後の大晦日となりますね。新元号は天皇陛下(現皇太子殿下)にのみ決定、公布する権限があるのだそうです。来年5月以降の元号はいまだ国民の知るところなく、4月に発表される予定の新元号が何になるのか、考えてどうなるものでもないのですがあれこれ想像してしまいます。

来年1月1日はユーロ導入20周年だそうです。1月5日からはサッカーのアジア杯がUAE(アラブ首長国連邦)で開催され、日本は9日初戦でトルクメニスタンと対戦します。2月24日には天皇陛下在位30年記念式典。3月29日はイギリスがついにEUから離脱します。4月から悠仁(ひさひと)親王は中学校に進学。愛子内親王は高校3年生になられます。同月10日は天皇皇后両陛下ご成婚60年記念日。そして30日には現陛下がご退位なされて翌5月1日に新天皇即位の運びとなります。その後もさまざまな行事が盛りだくさんで2020年の東京五輪前の新生日本が本当に楽しみです。

さて、埼玉県さいたま市の大宮区にある氷川神社では毎年12月10日に「大湯祭」が行われます。全国の氷川神社の総本社である同神社は社記によれば第5代孝昭天皇の御代、2,400年以上前の創立とされています。御祭神は天照大神と月読命の弟神である須佐之男命(すさのおのみこと)、その妃の稲田姫命(いなだひめのみこと)こと櫛名田比売(くしなだひめ)、そしてその御子神の大己貴命(おおなむちのみこと)こと大国主命の三神です。

第12代景行天皇の御代には日本武尊(やまとたけるのみこと)が東夷鎮定の祈願をしたとされ、奈良時代の聖武天皇の御代には武蔵一宮となった由緒正しい神社です。大湯という名は大釜で沸かした湯で清めを行ったことに由来します。江戸時代の延宝年間、将軍で言うと徳川家綱から綱吉のころの社記には既に「大湯祭」とあるようですので300年を超える歴史があります。

11月30日から12月9日までが前斎で、毎夜7時半に境内でかがり火を焚(た)きます。この火に当たると無病息災、火防の御利益があるとされています。当日は海川山野のさまざまな神饌(しんせん)を百膳用意して神様にお供えします(百味膳)。海川の物8種、山野の物8種で一膳とされ、全て生ものではなく調理された物だそうです。またこの日は神社で開運、家内安全の御神徳の福熊手が授与されます。この日に合わせて十日市という市が立ち、境内や参道に熊手や神棚などの露店が2,000軒あまりも並びます。手締めの声と拍手の音があちこちで響きわたり、大いににぎわう様子が目に浮かびますね。

それでは作品をご覧ください。隷書体に当たるでしょうか。隷書や篆書(てんしょ)は始筆に逆筆という技法を使います。それで線の書き始めが丸味を帯びているのです。習字で習う45度で尖った形の楷書の始筆とは違いますよね。同じように収筆も違います。この場合は楷書のように止めるのではなく、すうっと抜き去るようにします。習字ではこういう技法を学びません。それが書道との違いの1つでもあります。始筆が違えば毛先の通るところも違いますので、当然書いた線自体も違ってきます。

字を習うことを目的とする習字ではいろいろな種類の線を引く必要がなく、筆の一面を使うだけで事足ります。ただ筆の機能はそれに限定されるものではありません。元々毛筆でできることはもっと幅が広く、自由なものなのです。


れん(書家/アーティスト)
アーティストとして永住権取得。2010年、作品「ふるさと」が日本の国有財産として在豪日本国大使館に収蔵される。Government Houseでの企画展など日・豪・ドバイで作品展示多数。在豪日本国大使館、在オークランド日本国総領事館の招聘によるイベント参加やNSW州立美術館ほか各地で大書パフォーマンスやワークショップを展開。ハリウッド映画『The Wolverine』製作に書家として参加。2016年シドニー総領事表彰を受ける。書団れん倶楽部主宰。チャッツウッドで書道教室運営。RENCLUB Lineスタンプ販売中。
Web: renclub.net / Email: renclub@gmail.com / 動画: youtube.com/user/renclub

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