サクラホテル/ホステル「懐の深いゲストたち」

サクラホテル/ホステル、サクラハウス

世界中から毎年約110カ国籍のゲストが訪れるという、東京のサクラホテル。ここでは毎日国際色豊かな光景が広がっている。そこで本コラムでは、このサクラホテルのスタッフたちが、ユニークなゲストたちやエピソードをご紹介。

サクラホテルとは?
「世界中の人々が出会い、お互いに理解し合う場を作りたい」をモットーに、創業以来、海外からのゲストに東京での滞在先を提供。姉妹会社のサクラハウスでは、中長期滞在の人向けにドミトリー、シェア・ハウス、アパートなども案内している。

懐の深いゲストたち

私がサクラホテルに勤め始めて約1年半が経ちます。サクラホテルの特徴は、約8割のゲストが海外から来ること。このため、さまざまな国の文化に触れ、新鮮な出会いに毎日感謝しながら働いています。今回は私がサクラホテルで出会った、すてきなゲストたちを紹介します。

まずはスペインからのゲスト。大事なクレジット・カードを失くしてしまったにもかかわらず、出発当日まで焦る様子もなく「もし見つけたらメールください」と、“ケ・セラ・セラ”で帰国。

イギリスからのゲストはシャイで物静かなジェントルマンでしたが、お酒が入った途端にとびきりのユーモアとジョークを飛ばして、コメディアン並みの人格に変身!

そんな中、とても感動した出来事がありました。ドイツからのゲストが両替を忘れて現金がないと困っていましたが、フロントに相談に来た時には既に両替ができる店は閉まっており、残念ながら我々が力になることはできませんでした。そんな時オーストラリアからのゲストがさっとお金を差し出し、「今晩のごはん代になるでしょ?使っていいよ」と手渡したのです。驚いたドイツ人のゲストは「さすがに現金はもらえない」と断っていましたが、「人生は助け合いでしょ?困っている人がいたら助けるのは当たり前。今度あなたの目の前に困っている人がいたら助けてあげて」とそのゲストは、まるで相手が昔からの知り合いかのように助けていました。

サクラホテルに滞在された皆さんと一緒に
サクラホテルに滞在された皆さんと一緒に

その光景を見て私は、昔オーストラリアにワーキング・ホリデーで滞在していた頃、現地で体験したことを思い出しました。ある時は、荷物を持っている老人に見知らぬ青年が駆け寄って、当然であるかのように荷物を持ってあげる姿を。またある時は、私が道に迷い行き先までの道のりを通りすがりの人に尋ねると、その人は道を知らなかったものの、それでも他の人に声をかけて、分かるまで一緒に行き先を尋ねてくれたのです。彼らには「親切にしています」「助けてあげています」というそぶりは全くなく、それがごく当たり前のようでした。サクラホテルでの出来事は、オーストラリア人の懐の深さを改めて思い出させてくれました。
宇井尚未(サクラホテル)

新着記事

新着記事をもっと見る

NICHIGO CHANNEL

新着イベント情報

新着イベントをもっと見る