サクラホテル/ホステル「帰ってきたい場所」

世界中から毎年約110カ国籍のゲストが訪れるという、東京のサクラホテル。ここでは毎日国際色豊かな光景が広がっている。そこで本コラムでは、このサクラホテルのスタッフたちが、ユニークなゲストたちやエピソードをご紹介。

サクラホテルとは?
「世界中の人々が出会い、お互いに理解し合う場を作りたい」をモットーに、創業以来、海外からのゲストに東京での滞在先を提供。姉妹会社のサクラハウスでは、中長期滞在の人向けにドミトリー、シェア・ハウス、アパートなども案内している。

帰ってきたい場所

実は私、サクラホステル浅草を一度卒業し、昨年6年ぶりに復帰しました。なぜ出戻ったか。その間、他業種の仕事でも充実の日々を過ごしましたが、同ホステルでの楽しすぎた毎日が私の頭から消えることがなかったからです。

今冬も平昌オリンピック・パラリンピックで日本人選手の活躍が日本の冬を熱くしましたが、12年前は荒川静香さんがイナバウアーで一世を風靡しました。当時、気温42度の灼熱のメルボルンでワーキング・ホリデー真っただ中だった私はその盛り上がりを知る由もなく、帰国後完全に浦島太郎状態だったのを覚えています。

そんな2006年、楽しく充実したワーホリから帰国後、サクラホステル浅草のオープニング・メンバーとして働く機会を得ました。まだ日本にホステルが多く存在しない時代、まさに旅の続きのような毎日でした。

一人旅のバックパッカーが、世界各地から極東の島国・日本まで来て、たまたま同じ時期に、サクラホステル浅草に宿泊する。

つい先日も、ホステルのイベント・ツアーに個々で参加してくれたゲストたちが仲良くなりラウンジで飲んでいると、楽しそうな彼らにつられて1人また1人とその輪が広がり、いつの間にか多国籍の大宴会に。オーストラリア、ドイツ、ノルウェー、フィリピン、チリ、アメリカ……彼らと話しているだけで自分も世界を旅している気分になります。

大切な仲間、チーム浅草
大切な仲間、チーム浅草

時々フロントに「一緒に飲もうよ」とちょっかいを出しに来ることも。10年前の私であれば、ビール片手に朝までラウンジで一緒に飲んだものですが、今はそんなゲストたちが出会った奇跡を見ているだけで心から幸せなのです。

私にとってホステルで働く魅力は、何と言ってもゲストの笑顔! 自分がそうだったように、旅先での一期一会の出会いとかけがえのない思い出を作ったゲストの笑顔ほどうれしいものはありません。

もう1つは、共に働きホステル卒業後も親交が途切れなかった仲間の存在。日々ホステルで巻き起こる珍事を乗り越え、苦労も笑いに変えてしまうようなチーム。ゲストもスタッフも垣根のない付き合いを続けられる「縁」があったからこそ、私はまた戻って来たのだなと思います。

一期一会が毎日繰り広げられる同ホステルは、ゲストたちと同様に、私の人生でとびきりの思い出が詰まっていて、いつも帰ってきたいと思う場所なのです。
三浦とも恵(サクラホステル浅草)

新着記事

新着記事をもっと見る

NICHIGO CHANNEL

新着イベント情報

新着イベントをもっと見る