【サクラハウス】オーストラリアから日本へ

世界中から毎年約110カ国籍のゲストが訪れるという、東京のサクラハウス。ここでは毎日国際色豊かな光景が広がっている。そこで本コラムでは、このサクラハウスのスタッフたちが、ユニークなゲストたちやエピソードをご紹介。

サクラハウスとは?
1992年の創業以来、海外からのゲストに東京でのマンスリー・アパートやシェアハウス、ドミトリー・タイプの住まいを提供。東京23区を中心に便利な駅近物件を130カ所ほど構え、日本文化・国際的なイベント、ワークショップなども随時実施している。

オーストラリアから日本へ

東京の西新宿にあるサクラハウス・オフィスには、毎日世界中からたくさんの人が訪れる。約8割以上のお客さんが、自国を出発する前にオンライン予約を済ませてから来る中で、そのオーストラリア人男性は、大きな荷物とともに何の前触れもなく西新宿のサクラハウスのオフィスに現れた。今日来日したのだが、オーストラリアから手配した宿泊先が気に入らず困っているのだと言う。「とにかくどこでも良いから、今夜寝る場所が必要だ」。彼の顔からはオーストラリア人特有の「レイドバック」な感じは微塵も見受けられない。相当参っているようだし、これまでオーストラリアから1歩も外へ出たことのないオーストラリア人だということがすぐに分かった。

人間は疲れていたり、腹が減っていたりすると機嫌が悪くなったり、上手く話せなかったりするものだ。そこでサクラハウスのオフィスでコーヒーを飲みながら、ざっと彼の希望を聞き出すと、物件を見るより先に、まず食べ物を求めて街へ行きたいという。しかし、残念ながらここは東京。チコ・ロールもミート・パイもない。典型的なオーストラリア人にとって、日本の食べ物は馴染みのないものであるが、私の経験上カレーを食べられなかった外国人はいなかったので、カレーを食べてもらうことにした。カツカレーが口に合ったのか、彼はにわかにいろいろなことを話し始めた。今回日本に来たのはほんの思いつきで、ただ未知の環境に身を置いてみたかったこと、彼が熱心なラグビー・リーグ・ファンだということなどで会話が弾んだ。その後、街を散策するように楽しい時間を過ごしながら渋谷区にあるゲストハウスに到着すると、早くもその物件を気に入り、即日入居となった。


オーストラリア・デ—・パーティーの様子。サクラハウス新宿オフィスにて

この仕事をしていると、街中で自分が住まいのお世話をしたお客さんを見かけることがよくある。都内にサクラハウスが約130カ所存在することを考えれば当たり前かもしれないが、彼らが楽しそうに東京で暮らしているところを見る時は、この仕事をしていて良かったと思う瞬間である。余談だが、サクラハウスのオフィスに足を踏み入れた際、私がオーストラリア事情に精通していることはすぐに分かったと言ってくれるお客さんも少なくない。オーストラリアは、私が人生の約半分を過ごした第2の故郷なのである。

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