1年の始まりはコーヒーにあり

それでも するメルボルン

1年の始まりはコーヒーにあり

明けましておめでとうございます。艶やかな日本のお正月を羨ましく思いつつ、私の元旦の朝は普段と変わらない1杯のコーヒーから始まる。お気に入りのコーヒー豆をグラインダーで挽き、分量を量り、カップを用意してと、儀式の様に手順を踏むことで心持ちがきちんと調う。

コーヒー豆にこだわるようになったのは、バラクラーバにあるロースター「Coffee Company」に通うようになってからだ。1969年に創業したこの店は豆の種類の多さと、スタッフの知識の素晴らしさが魅力で、マニアに限らず訪れる人がどんな味を求めているのかを引き出してくれる。店内に漂うロースト豆の芳醇な香りを胸いっぱいに吸い込み、まずはゆっくりと店内を見回して欲しい。南米、アフリカなど地域別に分けられた豆には特徴やそれに合う飲み方が書かれた札が付いていて、ハウス・ブレンドやシングル・オリジンの豆が常時50種類以上あり、11種類のオーガニック豆、その他ヘーゼルナッツなどフレーバー種やデカフェもそろう。自分でローストしたい人には生豆の量り売りもある。

ネット・オーダーも受け付けており、遠方に住む人でも購入可能
ネット・オーダーも受け付けており、遠方に住む人でも購入可能

種類に圧倒されて戸惑ってしまうが、選び方が分からない人や新しい味に挑戦したい人は気軽にお店の人に聞いて欲しい。「チョコレートっぽい味」「スモーキーで強い味」「浅煎りの酸味があるものをラテで飲みたい」など、好みを伝えるとお薦めを教えてくれる。「この2つを合わせると好みに近い味になるよ」とその場でカスタム・ブレンドを作ってくれることも。私の定番は「Ipanema Blend」(32ドル/キロ)で、ブレンドされた「Ipanema Espresso」と「Ipanema Gourmet」からは少しナッツやチョコレートの風味も感じられ、エスプレッソ・マシーン、ストーブトップ式など、どの方法で作っても柔らかく深い味わいが出せる。

どれも100グラムから購入でき、自宅で使う道具に合わせて豆を挽いてくれる。3.2~3.5ドルぐらいで2~3杯が試せるので日本へのお土産として買うのもお薦め。何種類かを少しずつ味わってもらえば、メルボルンの豊かなコーヒー文化を知ってもらう良い機会にもなるだろう。「今年はいつ日本に帰れるかな?」と指折り数えて待つ1年がいよいよ始まった。

■Coffee Company
住所:260 Carlisle St., Balaclava VIC
営業時間:8:30AM~6PM(月~金)、8:30AM~5PM(土)、日休
Web: www.coffeecompany.com.au

泣いたり、笑ったり、怒ったり、異国で暮らす毎日はいろんなことがあるけれど、日々発見することがたくさん。「この街に恋するように暮らしたい」がモットーの2児のママ・エディターが綴る、メルボルンのライフスタイル、美味しいもの情報。(文=大木和香)

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