香港式「飲茶」のすすめ

それでも するメルボルン

香港式「飲茶」のすすめ

和食以外で日本人の食卓によく上がりそうなのは、餃子や焼売(しゅうまい)などの中国料理かもしれない。これらは中国では「点心」と呼ばれ、菜(中華料理の主菜)と湯(中華スープ)以外の料理は全てこの点心に含まれる。それらの手の込んだ点心とお茶を一緒に楽しむのが「飲茶」で、7世紀の唐の時代には既にこの習慣があったそうだ。

最近の飲茶は卓上にあるメニューに印をつけて頼むスタイルが主流だが、ドックランドをはじめ、スプリングベールなどメルボルン近郊に店舗を構える「Gold Leaf Restaurant」では、本場香港でもだいぶ珍しくなった「ワゴン式飲茶」を毎日、お昼に楽むことができる。

「湯葉巻きショウガ入りエビ蒸し餃子」。あれもこれもと頼むには大人数で行くのがお薦め
「湯葉巻きショウガ入りエビ蒸し餃子」。あれもこれもと頼むには大人数で行くのがお薦め

「ガチャガチャ」と騒がしい中、おばさんが湯気の立つ竹製せいろでいっぱいのワゴンを、ガラガラと円卓の合間を縫って押して来る。ワゴンによって点心の種類は違うので、気になる蒸篭を指さして、ふたをけてもらったら、自分の好みの点心を頼む。点心の定番といえば、「叉焼包(チャーシュー・バオ)」「焼売」「蝦餃(エビ入り蒸し餃子)」だろうか。特に蝦餃は、その店の人気を左右する1品なので、中身の具の鮮度はもちろん、薄皮のうまさも一緒に味わいたい。そして、飲茶で絶対に頼んでおきたいメニューの1つが「腸粉」。これは広東語で「チョンファン」と発音するが、通じない時は漢字を書いて見せるとすんなりオーダーできる(笑)。米粉のプルンとした生地の中身は叉焼、エビ、牛肉などさまざまな種類があり、外側の生地のなめらかな舌触りと、ちょっと甘さのあるしょうゆだれが病みつきになる1品だ。

メニューはSmall(5.4ドル)、Medium(6.4ドル)、Deluxe(7.4ドル)、Super(8.8ドル)、Special Dim Sim(11.2ドル)に分かれていて、おばさんが蒸篭を置くと同時にテーブル上の伝票に印を入れてくれる。ワゴンにない点心は直接お店のスタッフにオーダーしてもいい。さて、締めのデザートも奥の方から、ガタゴトとワゴンに揺られやって来る。おなじみの「杏仁豆腐」は、ワゴン上の木樽からすくってその都度提供されるため、それを見てついつい頼んでしまう人も多い。

週末は家族、親戚、友人同士で集まって飲茶を楽しむ中国人でいっぱいになる。早い時間帯か事前の予約をするなどして、昔ながらのスタイルの飲茶を楽しんでみては。

■「Gold Leaf Chinese Restaurant」
Docklands (Harbour Town, Water Front)、Burwood、Preston、Springvale、Sunshine店がある。店舗と曜日により飲茶の営業時間が違うため、ウェブで確認を。
Web: www.goldleafrestaurant.com

泣いたり、笑ったり、怒ったり、異国で暮らす毎日はいろんなことがあるけれど、日々発見することがたくさん。「この街に恋するように暮らしたい」がモットーの2児のママ・エディターが綴る、メルボルンのライフスタイル、美味しいもの情報。(文=大木和香)

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