リーズナブルで本格的なレバノン料理は北にあり

それでも するメルボルン

リーズナブルで本格的なレバノン料理は北にあり

多民族都市のメルボルンに来て、初めて食べたという料理が誰でも1つや2つはあるはずだ。私にとって中東料理がその1つ。中でも、中東屈指のグルメ国として知られるレバノン料理は、副菜に多くの野菜を使用し、シンプルながらも洗練された味が特徴だ。オリーブ・オイルやゴマ、レモン、ハーブ、スパイスなどを巧みに用いて作り出される料理は素材の組み合わせが面白く、しょうゆやみそに慣れ切った舌にはっとするような新鮮な驚きを与えてくれる。

メルボルンの北部、ブランズウィックにあるシドニー・ロードを北上すると、中東料理のレストランやベーカリーが多く並ぶエリアがある。「Tiba’s Lebanese」は本場レバノン料理をリーズナブルに楽しむことができるレストラン。窓に描かれた大きなレバノン国旗が目印で、入り口はテイクアウェイを待つ人とテーブル席を待つ人で、連日ごった返している。広い店内も週末の夕方ともなれば、中東系のファミリーや地元の人であっという間に満席に。

レバノン料理の前菜、副菜がてんこ盛りの「Vegetarian Platter」
レバノン料理の前菜、副菜がてんこ盛りの「Vegetarian Platter」

代表的なレバノン料理が載った「Vegetarian Platter」($18)は、「メッサ」と呼ばれる前菜がたっぷり楽しめる1皿。揚げカリフラワー、ヒヨコ豆のサラダやカリッと揚げられたファラフェル(ヒヨコ豆のコロッケ)は、ベジタリアン・フードながら食感と腹持ちの良さが抜群だ。これをレモンたっぷりのドレッシングで和えたタブーリ(西洋パセリのサラダ)と食べると、後味がすっきりして飽きずに味わうことができる。同じ皿に盛られたフムス(ヒヨコ豆のディップ)や、ババガヌージュ(グリルしたナスのディップ)などをピタ・パン(円形に薄く焼いた小麦パン)に付けて一緒に味わおう。このお店では袋にどっさりと入ったピタ・パンを無料で付けてくれるので、オーダーし過ぎないよう要注意。他にも、香ばしいラム肉とチキンのシャワーマ(肉のあぶり焼きをスライスしたもの)やケバブ(串焼き)をメインにした「Mixed Grill」($19.5)など、どれもシェアできるボリュームで提供される。デザートのためにスペースを空けておきたい人は、プラッターと単品を組み合わせるなどして、お腹の空き具合と相談しながらオーダーしよう。

たったひと口の料理から、知らない国の文化や人に興味を持つことがある。心と胃袋をオープンにしていれば、楽しい出会いがこの街にはたくさん溢れているのだ。

■「Tiba’s Lebanese」
504 Sydney Rd., Brunswick VIC
営業時間:11:30AM~11PM
TEL: (03)9380-8425
Web: www.tibasrestaurant.com.au

泣いたり、笑ったり、怒ったり、異国で暮らす毎日はいろんなことがあるけれど、日々発見することがたくさん。「この街に恋するように暮らしたい」がモットーの2児のママ・エディターが綴る、メルボルンのライフスタイル、美味しいもの情報。(文=大木和香)

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