ハードウェア・レーンの名物「卵料理」/それでも恋するメルボルン

それでも するメルボルン

ハードウェア・レーンの名物「卵料理」

メルボルンもいよいよ春本番、暖かくなるにつれてカフェのテラス席に人が溢れるのも、この街の春の風物詩だ。中でも、シティーにあるハードウェア・レーンはテラス席がずらりと並ぶ、チャーミングな通り。ここでとりわけ人気なのが「ザ・ハードウェア・ソシエテ」という名のフランス風のカフェで、行列が目印と言っても良いぐらい平日でも人が並んでいる。

看板料理は「卵料理」だ。キッチンに近いカウンター席に座ると、「ベイクド・エッグ」と「エッグ・ベネディクト」を頼む人の多さに驚く。キッチンは終始フル回転、この2つのメニューが途切れることなく現れては、消えていく。「Baked Eggs Deux」($19)は耐熱性の小さなお鍋(ココット)の中に、トマト・ソースで煮込んだ野菜やグリエール・チーズ、チョリソーを入れて卵を落としたココット料理。添えられたバゲット(フランス・パン)を浸しながら食べると、仕上げに使われているアーモンド・スライスのカリカリ感、とろりとしたチーズ、半熟気味に仕上がった卵と、異なる食感が楽しめて食べ飽きない。

平日でも朝の11時にほぼ満席。週末は30分待ちが普通なので、時間に余裕をもって出かけよう
平日でも朝の11時にほぼ満席。週末は30分待ちが普通なので、時間に余裕をもって出かけよう

一方、「Benedicts Deux」($26)は、ほぐしたロブスターの身に、完璧に仕上げられたポーチド・エッグが2つのった「エッグ・ベネディクトの最高峰」と呼べるひと皿。その香りを効かせて、さっぱりと仕上げた黄色のホランデーズ・ソースに、ほんのり甘く真っ黒なブリオッシュ、色のコントラストもインスタグラム映えしそうだ。

「エッグ・ベネディクト」はどのカフェにでもあるが、ロブスターを使用している店は他にない。更に、この店のポーチド・エッグは完成度が高く、真ん中を切ると、程よく火が通った黄身がとろりと一気に流れ出す。ポーチド・エッグは見た目より難しい料理で、お湯から引き上げるタイミングを数秒間違えただけで、他の料理になってしまう。こういった人気のカフェでは「ポーチド・エッグ係」がこれだけを1日中作っているというから、その難しさがうかがえる。それほど「タイミングが命」の料理だ。

最近は混雑緩和として、カフェのすぐ向かいに、オープン・キッチンで客席はカウンターだけという、少人数でさっと食べて帰りたい人にはありがたいスペースもオープン。本店の特に人気のあるメニューを抜粋しているため、人気料理をここでも気軽に楽しめるのでお薦めだ。

■「The Hardware Societe」
住所:118-120 Hardware St., Melbourne VIC
営業時間:月~金7:30AM~3PM、土・日・祝8AM~3:30PM
Tel: (03)9078-5992(予約不可)

泣いたり、笑ったり、怒ったり、異国で暮らす毎日はいろんなことがあるけれど、日々発見することがたくさん。「この街に恋するように暮らしたい」がモットーの2児のママ・エディターが綴る、メルボルンのライフスタイル、美味しいもの情報。(文=大木和香)

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