ビジュアルも料理も抜群のセンス「CUMULUS INC」/それでも恋するメルボルン

それでもするメルボルン

ビジュアルも料理も抜群のセンス「CUMULUS INC」

開店以来の人気の定番メニュー「Tuna tartare, goats curd & crushed green pea」($28)。マグロとゴート・チーズの意外な組み合わせが病み付きになる。シャルドネに合わせると、箸が止まらなくなる。
開店以来の人気の定番メニュー「Tuna tartare, goats curd & crushed green pea」($28)。マグロとゴート・チーズの意外な組み合わせが病み付きになる。シャルドネに合わせると、箸が止まらなくなる。

今月からコラム・スペースが拡大し、写真を大きく使えるようになった。「インスタ映え」という言葉が昨年の流行語大賞になっただけあって、情報におけるビジュアルの役割は大きい。特に、飲食においては「見た目」が占める割合は相当大きいはずだ。メルボルンの人気シェフ・アンドリュー・マコーネル氏は腕はもちろんのこと、コンセプトやビジュアルを上手に使うシェフだといつも感心する。同氏は「Cutler & Co」「Supernormal」「Marion」などを含め数店舗をプロデュースしている。最先端のフード・シーンを牽引する1人なので、名前をご存知の人も多いだろう。

「Gurnard, fregola, chermoula & prawn」($38)。メニューは季節により変わる
「Gurnard, fregola, chermoula & prawn」($38)。メニューは季節により変わる

この街で屈指のグルメ・ストリート、フリンダース・レーンにある「CUMULUS INC」もその1つで、2008年の開店以来、「The Age Good Food Guide」に毎年掲載されている人気店。古い建物の1階にあるドアを開けると、すっきりとした明るい空間が広がり、鉄の窓枠がインダストリアルな雰囲気を醸し出している。同店は平日は朝7時から夜11時までと営業時間が長く、カウンター席で軽く朝食を済ませたり、テーブル席でゆっくりとランチを楽しんだりなど、さまざまな目的に使える。ブレックファースト、アラカルト、シェフのお任せコースがあるが、お薦めはアラカルトだ。前菜はサラミなどオーソドックスなシャルキュトリ類が並ぶ一方、サラダやメインはより個性的な料理がそろう。写真の料理はマグロの赤身をゴート・チーズと特製ドレッシングであえたもの。日本人では恐らく思いつかない「マグロと山羊のチーズ」という、ドキリとする組み合わせだが、これが驚くほどいける。ゴート・チーズのあの臭みはうまく抑えられ、独特の後味がマグロの味にコクを出してくれている。軽くつぶしたグリンピースにはスプリング・オニオンとミントをあえてあり、マグロと一緒に頂くとスッキリとした香りが舌の上に残るように計算されている。こうした素材やソースを「ミックス・マッチ」させた料理は、いかにもメルボルンらしい一品だと言える。

更に、ワイン・リストが充実していて、ざっと数えても30ページはあるだろう。VIC州のワインも広く取りそろえられており、「メルボルンらしいレストランに行きたい」というゲストがいると、私は決まってこのレストランを候補に入れている。インテリア、雰囲気、盛り付け、全てがフォトジェニックで、至る所にメルボルンの「トレンド」が溢れている。

CUMULUS INC
45 Flinders Lane, Melbourne, VIC
営業時間:月~金7AM~11PM、土・日8AM~11PM
Tel: (03)9650-1445
Web: www.cumulusinc.com.au


大木和香
泣いたり、笑ったり、怒ったり、メルボルンで暮らす毎日はいろいろなことがあるけれど、日々発見することがたくさん。2児のママ・エディターが綴る、メルボルンのおいしいもの情報。インスタグラムでは「日々の徒然」や「食いしん坊日誌」を、ブログではメルボルンのお店やライフスタイルも紹介している。
講談社「Mi-mollet」ブログ(www.mi-mollet.com/category/blog-oki
インスタグラム(@waka_melbourne

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