豊饒な土地が生み出す一滴を求めて /それでも恋するメルボルン

それでもするメルボルン

豊饒な土地が生み出す一滴を求めて

壁一面のワイン棚の他に、奥にもワイン・セラーが。きっと好みの1本が見つかるはずだ
壁一面のワイン棚の他に、奥にもワイン・セラーが。きっと好みの1本が見つかるはずだ

パーラメント駅から徒歩数分、スプリング・ストリート沿いにある「City Wine Shop」は、ワイン好きの聖地だ。ドアを開けた瞬間に目に飛び込んでくる、壁一面に並んだワインの銘柄の数々、この光景に胸が躍らない人はいないだろう。シティー内の老舗ワイン・バーと言えば、「Punch Lane」や「EMBLA」の名前が挙がるが、同店はオーストラリアからヨーロッパ産のワインまで圧巻の品ぞろえを誇る。ワインが置いてある棚にチョークで書き込んだ数字が、ワインの値段だ。それにワイン1本当たり20ドルを追加すれば、店内でワインを味わうことができる。

「ワイン・ショップ」と名が付くものの、店内は驚くほど落ち着いていて、ヨーロッパのどこかの街にある小さなワイン・バーで飲んでいるような雰囲気が、とても居心地が良い。ドアを開けるとすぐにカウンターがあり、店内奥の長テーブル、更に、スプリング・ストリート沿いに並んだテーブル席の用意がある。グループ、カップル、1人でワインを楽しむ人など使い道はそれぞれで、ロケーションも手伝ってかミュージカル前の一杯を楽しむ人も多い。

日によっては知識豊富な日本人女性スタッフもいるので、日本語でも対応してくれる
日によっては知識豊富な日本人女性スタッフもいるので、日本語でも対応してくれる

まずは、ワイン探しから始めよう。ゆっくりとワインの棚を見渡した後は、遠慮なくお店の人に聞いて欲しい。スタッフ全員が自分たちの売っているワインを熟知している上、フレンドリーで丁寧な接客に好感が持てる。自分の好みや、産地が決まっている人は初めに伝えておくことで、候補を絞ってくれる。そして、大切なのが「値段」。店内には手頃な値段のワインから、ひと口が十何ドルもするフランス産ワインまでそろうため、値段の幅を決めておく方が、気持ちのブレがなく選ぶことができる。

店内ではパスタなどワインに合う食事も楽しめるが、軽く済ませたい人は「チーズ・プレート」を。ウォッシュ・タイプ、セミ・ハード、ブリー、シェーブルの中から、ワインに合う数種類を選んでもらうのが良いだろう。4、5種類あるデザートからは絶品の「ティラミス」をチョイス。以前食べたメルボルンの高級イタリア料理店「Grossi Florentino」の高額ティラミスよりも濃厚で、苦みと香り、甘さのバランスがすばらしく、ワインの味に匹敵するほどの忘れられない味だ。

私は日本から来たゲストにも、観光ついでに同店に立ち寄ることをお薦めしている。オーストラリアの豊饒な土地が生み出すその一滴を心ゆくまで味わうには、申し分ないお店だ。奥深いワインの世界は、このドアを開けたらすぐそこにある。

■City Wine Shop
159 Spring St., Melbourne VIC
営業時間:月・火7A M~11PM、水~金7A M~12PM、土9AM~12AM、日9AM~11PM、(年中無休、予約不可)
Tel: (03)9654-6657
Web: www.citywineshop.net.au


大木和香
泣いたり、笑ったり、怒ったり、メルボルンで暮らす毎日はいろいろなことがあるけれど、日々発見することがたくさん。2児のママ・エディターが綴る、メルボルンのおいしいもの情報。インスタグラムでは「日々の徒然」や「食いしん坊日誌」を、ブログではメルボルンのお店やライフスタイルも紹介している。
講談社「Mi-mollet」ブログ(www.mi-mollet.com/category/blog-oki
インスタグラム(@waka_melbourne

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