「もっと、お洒落な居酒屋を」サウス・メルボルンの最新アドレス/それでも恋するメルボルン

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「もっと、お洒落な居酒屋を」サウス・メルボルンの最新アドレス

スキャンピやこぼれ寿司、デザートなど9品が味わえるお得なコース
スキャンピやこぼれ寿司、デザートなど9品が味わえるお得なコース

サウス・メルボルンのクラレンドンとパーク・ストリートの交差点から徒歩数分。今年6月にオープンしたばかりの「MONOU」は、広い空間と高い天井を生かし、シンプルにまとめられたインテリアで従来の和食店とは一線を画している。オープン直後から地元紙や「BROADSHEET」でも紹介された注目店で、同エリアにある「KUU CAFE」のオーナー・川上竜也さんとすみれさんが、長年構想していたという「自分たちが行きたい和食店」を実現した。雰囲気、食事、サービスと、訪れた人が「五感全部で楽しめるように」という意図が随所に表れている。コンセプトやメニューを考えるのはすみれさんで「従来の居酒屋は何だかごちゃごちゃしているイメージがあったので、あえて落ち着いた雰囲気の居酒屋を作りました」と話す。確かに、最近のメルボルンの和食店は「超高級路線」と「テイクアウェイ」の二極化が進み、その間にあるような、すてきな空間でリラックスでき財布にも優しいお店が少ない。

更に同店は家族連れも大歓迎というのがうれしい。ジャズが流れる店内は、テーブル間も隣の人の声が気にならない距離で居心地良く、夜はカップルやグループが利用し、週末の昼はサウス・メルボルン・マーケット帰りの買い物客が、ワンプレート・ランチを目当てに気軽に訪れる。

看板料理の1つ「こぼれ寿司($29)」は、一升枡に大胆に盛られた海鮮が大胆にこぼれ出している必見のメニュー
看板料理の1つ「こぼれ寿司($29)」は、一升枡に大胆に盛られた海鮮が大胆にこぼれ出している必見のメニュー

味、質、盛り付けのこだわりは「KUU CAFE」と同様、同店でも手抜きがない。アラカルトが中心でお酒やワインに合わせながら、何品かをシェアするのがお薦めだ。「ねぎとろ手巻きトリュフ風味」($9)や「さば塩焼き玄米茶あられ塩」($14)など、日本人がほっとする味に独自の「ひねり」と「手間」を加えている。「焼きおにぎり」も自家製の「ゆかり」を作り、一度握ったおにぎりを更に乾燥させ、少し甘めのソースで仕上げるという徹底ぶり。「昆布締めスキャンピの炙り」($18)は新鮮なスキャンピを丸ごと使った一品で、身の締まったスキャンピの刺し身と一番だしで作ったジュレ、揚げ出しナスの食感を合わせた日本らしい繊細な一品。舌の上でとろけるジュレからほのかに香る柚子が後味をさっぱりとさせる。

長く寒い冬も終わり、全てが動き出す春は何だか人に会いたくなる季節だ。おいしいお酒を酌み交わしながらゆっくり食事をしたくなる、そんなお店だ。

■「MONOU(ものう)」
274 Park St., South Melbourne, VIC
営業時間:<ランチ>金~日12PM~3PM、<ディナー>火~日5:30PM~10PM、月休
Tel: (03)9699-4043
Web: www.monou.com.au


大木和香
泣いたり、笑ったり、怒ったり、メルボルンで暮らす毎日はいろいろなことがあるけれど、日々発見することがたくさん。2児のママ・エディターが綴る、メルボルンのおいしいもの情報。インスタグラムでは「日々の徒然」や「食いしん坊日誌」を、ブログではメルボルンのお店やライフスタイルも紹介している。
講談社「Mi-mollet」ブログ(www.mi-mollet.com/category/blog-oki
インスタグラム(@waka_melbourne

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