疲れた胃袋には「フォー」が効く。メルボルンの名店3選/それでも恋するメルボルン

それでもするメルボルン

疲れた胃袋には「フォー」が効く。メルボルンの名店3選

雑味のないクリアなスープと柔らかな肉が決め手のフォー。シンプルだが奥深い一品
雑味のないクリアなスープと柔らかな肉が決め手のフォー。シンプルだが奥深い一品

時が過ぎるのは早く、こうして12月号のコラムを書いていること自体が信じられないほどだ。忘年会、クリスマス、新年会が続き「胃もたれ」に悩まされるのもこの季節の恒例だ。胃袋が疲れている時こそ食べたくなるのが、ベトナム料理の「フォー」だ。ライス・ヌードルのつるりとしたのど越し、滋味(じみ)深いスープは疲れた臓器にすっと染み込んでいく。

スプリングベールの名物行列、「Pho Hung Vuong」に並ぶ人びと
スプリングベールの名物行列、「Pho Hung Vuong」に並ぶ人びと

日本では食べる機会が少ないが、癖がなくマイルドで、香草でアクセントを付けるベトナム料理は一度食べると魅せられる料理だ。実は「フォー」の起源ははっきりしていないそうで、フランス統治下だった影響からフランス料理の「ポトフ」説と中国料理を基にした説がある。いずれにせよ、そのおいしさの神髄はスープにある。チキンやビーフのうまみだけを吸い取った、濁りのない透明なスープ、それをニョクマム(魚醤)や香辛料でアレンジして頂く。スプリングベールの「Pho Hung Vuong」はこのスープが劇的においしく、昼夜人足が絶えないフォーの専門店。個人的にランキングを付けるとすれば不動の1位だろう。メニューはフォーだけなので行列は長いが回転は速い。更に、ベトナム人のお客さんが多く、味も雰囲気も本場さながらだ。人気は牛肉の薄切りが載った「Rare Beef」で味わい深いスープと柔らかな牛肉が好まれている。最初にスープを味わった後は、たっぷりと生もやしを載せ、ベトナム・バジル、レモン、唐辛子で自分の好みの味を作り食す。さて、西地区の代表はフッツクレーというベトナム料理激戦区にありながら、人気のレストランとして君臨している「Pho Hung Vuong Saigon Restaurant」だ。フッツクレーのフォーと言えば最初に名前が上がる店だけあって、そのスープと柔らかい鶏肉は絶品。ここでは揚げ春巻きも忘れずに。最後はボックス・ヒル、プレストン、カーネギーに店舗を持つ「Pho Huong Viet」。フォーの他にも生春巻き、バインセオ(ベトナム風お好み焼き)やご飯も頂けるベトナム料理店。フォーのサイズが大きいのでラージを頼む人は要注意。いろいろ頼んでシェアしたい人には同店がお薦めだ。

今年もコラムをご愛読頂きありがとうございました。平成最後の年越しを皆様が穏やかに迎えられますように。どうぞ、良いお年をお迎えください。

■Pho Hung Vuong Springvale
Shop 2, 15 Balmoral Ave., Springvale VIC
営業時間:毎日8:30AM~8PM
Tel: (03)9558-5147

■Pho Hung Vuong Saigon Restaurant
128 Hopkins St., Footscray VIC
営業時間:毎日9AM~10:30PM
Tel: (03)9689-6002

■Pho Huong Viet(プレストン、カーネギーにも支店あり)
976 Whitehorse Rd., Box Hill VIC
営業時間:毎日9AM~10PM
Tel: (03)9890-1688


大木和香
泣いたり、笑ったり、怒ったり、メルボルンで暮らす毎日はいろいろなことがあるけれど、日々発見することがたくさん。2児のママ・エディターが綴る、メルボルンのおいしいもの情報。インスタグラムでは「日々の徒然」や「食いしん坊日誌」を、ブログではメルボルンのお店やライフスタイルも紹介している。
講談社「Mi-mollet」ブログ(www.mi-mollet.com/category/blog-oki
インスタグラム(@waka_melbourne

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