ビーン・ブラザーズの極上コーヒー

それでも するメルボルン

ビーン・ブラザーズの極上コーヒー

職人というのは、つい惚れ惚れと見てしまう。そのキビキビした所作や、指先まで神経が行き届いた手、そこから作りだされた物は道を究める人の魂を感じさせてくれる。朝の1杯、忙しい時の合間に飲むコーヒーは妥協はしたくない。飲み手の要求が高いメルボルンでは、それに答えるように職人技を持つバリスタ達に多く出会うことがある。


アロマを楽しみ、シルキーな泡からゆっくりと味わって欲しいラテ

フランクストン線のグレン・ハントリー駅のすぐそばにあるカフェ「Workshop Specialty Coffee」は“Beanhunter”という、コーヒー・マニアによるカフェ評価サイトで2014年のNo.1カフェに選ばれている。北欧を感じさせる店内は新鮮なロースト豆の香りであふれていて、客足が途切れることはない。淹れ方はマシーン、サイフォン、ポア・オーバー(ドリップ式コーヒー)など多様。また、シングル・オリジンの豆のチョイスも多いのでいろいろな味を試したくなる。ラテ($3.8)に使う豆はこの店オリジナルのブレンド豆で、割合やロースト具合をシーズンごとに変えている。フルーティーで、少しチョコレートを感じさせる風味で、ひと口目の口から鼻に抜けるアロマがたまらない。

そして大切なのが、味とサービスに一貫性があり、いつ行っても「完璧な1杯」がタイミング良く出てくるところ。フレンドリーでありながら、テキパキと動くスタッフの様子はまるで、サッカーのフォーメーションを見ているようだ。無駄のない調和のとれた動きは、実の3兄弟ならではの阿吽の呼吸から生まれるもの。オーナーのノーラン、ブライアン、ジョーはメルボルン生まれの中国系カンボジア人。コーヒー・ビジネスを営む両親から知識と技術を叩き込まれ、その腕は確かだ。ディレクターのノーランは「メルボルンは美味しいコーヒーに人が集まる街。あえて、グレン・ハントリーというカフェ発展途上エリアで挑戦したかった」と話す。

フード・メニューは甘いものから、和牛バーガーまでバリエーションが広く、どれもボリュームたっぷり。写真の「Belgian Waffle」($16.9)はワッフルの上にチョコレート・ソースとたっぷりの生クリームが乗っていて、1人ではとても食べきれないので、是非シェアを。チーズバーガー($6)などのキッズ用メニュー、ベビー・チェアもあるのがファミリーにも嬉しいところ。

本当の美味しいコーヒーにありつけた時は、深呼吸をしてしまうものだ。目の前のモヤモヤが晴れて、思考もクリアになる。たかが1杯、されど1杯とはこのこと。職人が作る極上の1杯に癒されてもらいたい。

■Workshop Specialty Coffee, 1146 Glenhuntly Rd., Glenhuntly, VIC
営業時間:7AM〜5PM(月〜金)、8AM〜4PM(土、日)フードメニューは3PMで終了)
Tel: (03)9078-9055
Web: www.workshopbrothers.com.au

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