米屋哲さん ルービック・キューブ ほか

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宝物:ルービック・キューブ

「2分ぐらいですかね」。そういって目の前で、ルービック・キューブをカチャカチャと動かしながらあっという間に完成させて見せてくれたのは、ワーキング・ホリデーで滞在し語学学校に通っている哲さん。
 まだ、日本にいるころに『幸せのちから』という映画を観た時、主演のウイル・スミスが映画の中で使っていたのが印象的だったというルービック・キューブ。映画の中の主人公は、ホームレスという貧乏生活から必死に這い上がり、果ては大成功するというもの。
「主人公と自分を重ね合わせてました。やりたいことが見つからず、この先どうしようかと考えていた時期だったんです。自分もこんな風になれたらなんて友だちと笑い合っていました」
 自分の道を見つけるために留学を決意したころ、一緒に将来を話し合っていた友だちがくれたのがこのルービック・キューブ。「これをくれた友だちの気持ちが本当に嬉しかったです。あの時の気持ちを思い出しました」
 渡豪後は、これからどういう道に進むのかなどいろいろなことを考えている間、自然にルービック・キューブを片手に持っていたという。そうしている時間こそが、冷静に物事を見ることができ頭をリセットする大切な時間だった。
「何か悩んだり、自分を見失いそうになった時は、必ずこういう時間を持ちます。ゆっくりと落ち着いて考えられるから。このルービック・キューブは、その時の相棒ですね」
 初めのうちは、いつも答えが見つからず、目がそろうまでに何時間もかかるのと同じように悩み続けた日もあった。そして現在、来豪して半年、今後は調理師の資格を取るためTAFEへの進学を決めた哲さん。将来は、オーストラリアで自分のレストランを持ちたいという夢ができた。それは、「いつか苦労をかけた両親を招いて、親孝行をしたいから」と語ってくれた。


大好評 ! ちょっと見せて ! あなただけの宝モノ松岡利香さん
宝物:家族、友だち、恋人からの贈り物

「私にとっては宝物の“物”は“者”なんです」とゆっくりとした話し方が印象的な利香さん。見せてくれた宝ものは、日本にいる家族や友人からもらったたくさんの手紙や写真。
 将来、英語を使った仕事に就きたいと思いワーキング・ホリデーで来豪した。ここへ来るまでは、ホームシックなんて絶対になるわけがない。今は、携帯やパソコンでいつでも連絡が取れる時代なんだからと思っていたそう。しかし実際に始まった新しい環境での生活では、日本ではあたりまえだと思っていたことも通用しないことが多かった。言葉の壁や文化の違い、いろいろなことに戸惑いを感じながら数カ月が過ぎたある日、ふと寂しさを感じた。
「あたりまえのようにそばにいた家族や友だち、恋人はここにはいないんだと思った時に、自分の弱さに気付きました。1人になってこれまでいかに自分がみんなに甘えてきたのかを、実感したんです」
 そんな時、みんなからもらった写真や手紙を取り出して、何度も読み返してみるという。「これを見るたびに元気が出ます。自分で選んだ道なんだから、ここでは弱音なんてはいてはいけない。どんなに苦しくて辛くても、最後は自分で道を切り開いていかなくちゃって思うようになりました」
 日本を離れて、改めて感じた大切な人への感謝。今ここで頑張っていられるのも、遠く離れた場所から利香さんを応援してくれている人がいるから。漠然としていた夢をいつかきちんとした形に変えるために、今は必死に語学の勉強に励んでいる。
「毎日の生活の中で、当たり前だと感じていることこそいかに自分にとって大きな存在であるか考えるようになりました。だからこそ、ここでの出会いを大切にしてこれからを過ごしていきたいです」

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