その9 オーストラリアで日本食

タコ社長の英語習得悪戦身に付かず

タコ社長の英語習得悪戦身に付かず
その9

オーストラリアで日本食



 早朝ウォーキングを欠かさない。だいたい毎日1時間、早足で歩く。腹式呼吸でユーカリの匂いも楽しむ。この時期、暖炉から出る薪を燃やす匂いがすると、ああメルボルンも秋から冬に入るのだなと感じる。
 ところで、小学校の時、学校に視聴覚教室というのがあった。しかし、臭覚や触覚教室というものはなかった。こういう授業があったら、私たちの人生はもう少し幅ができるのではないだろうか。臭覚について言うならば、正に東京農業大学の醗酵学の権威小泉武夫教授の世界になる。部屋を暗くして、目隠しでいろいろな料理や食べ物の匂いを嗅いで、その内容を当てる臭覚教室。楽しそうだ。もしかすると、消臭、無臭文化にまい進する今の日本の、匂いへの志向がやや変わっていたかもしれない。 「私のオーストラリア人の主人は、日本食が大好きですが、納豆だけはダメなんです。目の前で食べなくても匂いが絶対にダメです。仕方がないので主人が出張に出た時に1人で食べています」
 先日お会いした日本人女性の方がそう言っていた。小泉教授のお話を待つまでもなく、実は納豆の匂いなんてまだまだ序の口なわけだけど、やはり小さい時から慣れ親しんだものでない限り難しいのだろう。
 オランダ系の連れ合いも日本に住んだことがあり、日本食が大好きだ。しかし、納豆は決して食べない。納豆が死ぬほど好きな私にとって幸いだったのは、私の食べることに関しては何も言わないことだ。ダメなものはダメと白黒はっきりと言い切る連れ合いの性格からして、これは嬉しい誤算。ただし、音はなるべく立てないように食べないとならないが、一応、納豆食計画についてだけは成功したと言えるだろう。
 日本ならともかく、オーストラリアでこちらの人と一緒になって毎日大好きな納豆を食べる。私にとって納豆は、Sweet smell of success.
 成功の甘き香り、なんて言えてしまいそうだ。ということで、今月もKeep smiling !


タコ社長プロフィル
1952年 世田谷の貧しい警察官住宅で出生
1964年 練馬区健康優良児予選落ち。体力より知力で及ばず
1985年6月 移住目指してオーストラリア入り。ダーウィンでトップレスの女性と浜で立ち話をして感激
1987年 日本語教師としてオーストラリアで初めての仕事に就く
1990年 オランダ系の連れ合いと入魂になり、すったもんだの日々が始まる
1996年 メルボルンの258 Little Bourke St.,に、某MTSC留学センターを立ち上げる
タコ社長ブログ:plaza.rakuten.co.jp/takoshacho

新着記事

新着記事をもっと見る

NICHIGO CHANNEL

新着イベント情報

新着イベントをもっと見る