その11 多災な人生にならないよう

タコ社長の英語習得悪戦身に付かず

タコ社長の英語習得悪戦身に付かず
その11

多災な人生にならないよう



 子どもの時、イスラム教の男性は4人まで奥さんが持てるということを知って、どうして自分は仏教の国に生まれてしまったのかと嘆いたことがあった。いわゆる、一夫多妻の社会の話だ。実際には裕福な人は、という条件がつくことと、それぞれを平等に扱うという不文律があるようだったが、4人という数字が1人歩きしてしまっていた。でも今は、1人でも十分過ぎるくらい十分だと思えるようになってきていて、イスラム教徒で数人の奥方を娶っておられる方々に同情の念が耐えないなどと思えるようになってきている。
 He doesn’t have time for a wife.
 先日、こんな英文に出合った。A wifeとあるが、the wife ではない。未だ道遠い英語の定冠詞、不定冠詞の世界。A wife なら、この人にはほかにも隠し妻がいるのかとか、裕福なイスラム教徒でほかに3人いるのだろうか、などという思いが巡ってしまう。こういう問題は、辞書を引いてもなかなか回答が見つからないもの。そこで、身近にいる生き字引であるオランダ系の連れ合いに聞いてみることにした。こういう時は本当に便利な存在だと思う。
「恐らくこの人は独身で、この文の意味は結婚できない、という意味だと思うわ。結婚していると取れなくもないけど、かなりの確率で忙し過ぎて結婚相手を探す時間もなくやっている、っていうことでしょうね」。こんな英文に出会って、即つれ合いレベルの解釈が巡るくらいの英語力が欲しいところだ。冠詞、なかなか奥が深い。
 He doesn’t have time for his wife.
 こうなれば、疑う余地もなく結婚しているだろうけど。ただし、この文章が長い文脈の一部でHeとhis が同一人物でなかったりして、hisが隣のオヤジとかだったら怖い文章になるだろうけど。
 冠詞は英語を学ぶ我々にとって永遠の課題なのだろうが、これからも英語教師であるオランダ系の連れ合いの助けを借りながら、このオーストラリアでfour wives とか狂い咲きで血迷ったりして、多災になったりすることのないよう無難な人生を歩んでいきたいと願っている。ということで、今月もKeep smiling !


タコ社長プロフィル
1952年 世田谷の貧しい警察官住宅で出生
1964年 練馬区健康優良児予選落ち。体力より知力で及ばず
1985年6月 移住目指してオーストラリア入り。ダーウィンでトップレスの女性と浜で立ち話をして感激
1987年 日本語教師としてオーストラリアで初めての仕事に就く
1990年 オランダ系の連れ合いと入魂になり、すったもんだの日々が始まる
1996年 メルボルンの258 Little Bourke St.,に、某MTSC留学センターを立ち上げる
タコ社長ブログ:plaza.rakuten.co.jp/takoshacho

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